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Unlimited【ダンまち】

第16章 悲鳴





大食堂


ラウル「あ、団長。これ朝食っす!取り分けときました」

フィン「ああ、ありがとう^^」黒
ラウル「どうしたんすかそんなに殺気立って!;」

フィン「ああ…とりあえず、街の人達がケイトに接触すれば滅ぼしに行こう。
絶対殺す…」黒睨

ラウル「滅茶苦茶怖いっすよ!!・・;」がくぶる

ティオネ「殺気立ってる団長…カッコいい!//」キラキラ
ティオナ「こっちは相変わらずぶれないよね;」苦笑
アイズ「ティオネ…;」汗

ロキが起きてこないことを受けて、朝食を食べた後で神室へ運んでいった。


するとそこでは昨晩寝かせた場所から変わらず、ぐおーといびきをかくロキがいた。



遊び友達もいる。吐き出せる場所もある。一人きりじゃない。
そんな環境にいる『彼等彼女等』は、ケイト一人を追い込んだ。

『ケイト』は、ただでさえ家族では相談できる人などいない。
聞いてくれる人さえもいない。
だと言うのに、彼等彼女等はそんなケイトへいじめを結託、外でも話すことさえできないよう追い込み続けた。

結果、ケイトは一人きりになった。
吐き出せず、話せず、相談もできず、死のうと思い悩み、止める人もなく…
鬱ぎ込んでいてもなお、常に一方的に吐き掛けられる言葉は全て罵り嘲りの言葉。←465ページ参照

ロキがあれほど荒れるのも無理はない。
彼女自身、死んでいた方がよかったと、死ぬことが夢だったと明かしているほどだ。


誰かがいなければ、理解者がいなければ、受け入れてくれるものがいなければ、人は生きられない。
幼い中でそれを知り、いつまでも強要され、押し付けられる環境は、さぞ地獄だっただろう。

人のペースばかりに振り回されてきた。
だから彼女(ケイト)は、常に人のことばかり気にかける。
自分の価値観が最底辺だろうが、それが普通だと思い込んでいる。

自分などどうなってもいい…それよりも助けないと…
そんな意図が、剣や石を投げ掛けられながらも必死にモンスターに立ち向かおうとする姿勢から窺えた。

あそこまで価値観を歪めてもなお、彼等彼女等はケイトを悪人だと罵る。他は一切受け入れない。
異常な環境だと、最初にそんな様子を見た時には狂っているようにも僕の目には見えた。


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