第16章 悲鳴
次の日の朝
一晩明けて、ケイトと共に過ごした日々を走馬灯のように夢見ていた。
確かに少々強引な所はある。
だが…人のことを省みていないわけでもない。
言えば真っ直ぐに見つめ真剣に聴いてくれる。
純粋で温かな好意が、そこには常にあった。
だと言うのに彼等彼女等は…一体何を見ていた?イライラ
人の人生を歪めてまで貫くほどの嫌悪感か?
ただでさえケイトの家庭環境はあれだと言うのに!
一人きりになるようにすることでさらに追い込んで、都合のいい形になるよう価値観を歪めて!
人を何だと思っている!!(イラァッ!)
執務室で仕事と向き合う中、フィンは苛立ちを隠せないでいた。
殺気が全身から迸るその様子を前に、周囲は思わず呟いた。
ガレス「仕事…できとるのか?」
フィン「ああ。私情は挟まないつもりだ^^(黒)
抜かりはないよ」
リヴェリア「…奴等のことは考えるのももう御免だと言っていたはずだが…ロキか?;」
フィン「さあ?どうだろうね?^^」黒にっこり
リヴェリア「…(嘆息)
ケイトのこととなるとわかりやすいな」
ガレス「表に出とるわい」嘆息
作者(向こうの世界で起こってるそれを霊感で感じ取って受けた上で書き出しているのですが、結構精神的にきついです。
その分更新速度が遅くなってしまいすみません)
ケイト「ううう」
アミッド「大丈夫ですか?苦しいのですか?」さすさす
その頃のケイトは治療院にて魘されており、心配そうなアミッドにそっと胸を撫でられていたそうな…
作者(そんなまともな人達に、もっと早く出会いたかった)←切実な願い、リアルでは24歳になってから叶った
ケイトの新たな魔法、【セイント・ジャベリン】…
それは、闇派閥とそれに連なる組織が持つ不壊属性と呪道具を浄化と共に消滅させた。←514,515ページ参照
あの当時の悲鳴は他ならぬ、呪道具を造り出したバルカだった。←516ページ参照
長年かけて溜め込まれていた呪道具は消えた。
が、作り手が消えない限りそれは何度でも生まれていく。
タナトス・ファミリア、イケロス・ファミリア…きな臭いそれらは、両ファミリアにダイダロスの末裔がいるらしい。
という所まで情報が纏まり、仕事も一段落着いた所で朝食を取りに行くことになった。