第16章 悲鳴
ロキ「他人のケイトのこと見て、あいつらなんて言ったと思う?
自分よりもいい思いしてるだとか純粋やとかのほほんとしてるとか、いい環境に決まってるとか。
ほんでもって自分がそれで追い込んで、気に食わんそれやから何やったってええんやろ?
結局はなあ、悪いことやったのを人のせいにして正当化したいだけやんか!
自分の人生で貫く信念ろくに見つけもせんで、ひたすら人嬲ってりゃ満足ってか!?
人の環境も何もかんも無視して追い込んで当然です顔してりゃ満足か!?」
フィン「酔い過ぎだ。その辺にしないと口が腐る」
ロキ「わかっとるわーい!んなもん言わんでもー、ひっく//」
フィン「そろそろ寝よう。もう2時だ」
ロキ「んー…あんがとなー、フィン。
ごめんやでー、どないしてもなあ…やってええって理由が思い浮かばへんねん。
一緒に過ごしとって、どういう性格かはわかっとるやろー?フィン」
フィン「ああ。よく知ってるよ」
ロキ「人当たりもよくて優しくて小心者で、人一倍人に気ぃ使うくせ自分にはよう使わんで…
少しずつ変わっていっとる。そんでも許せんねん。
純粋過ぎる笑顔見ててなあ、豆まきの件やてああいう風に礼するほどやしなあ…ぐすっ//
ホンマに…何の権利があって、死にたいなんて思わせんねやろうなあ~//;」じめじめ
フィン「ああ…だからこそ、殺意が芽生えた」
ロキ「ホンマっ;あーもうっ;;ひっく
知らんからって、許せんわ。許せるもんでもないわ;
一生にかかるほど、障害が残るほど…あほやああああああ;;」ぽろぽろ
フィン「今夜は珍しく泣き上戸だね。やれやれ」肩すくめ&溜息
毛布を手に歩み寄る中、彼女は再び泣き叫んだ。
ロキ「クズのあほんだらあああああああああああああ!!!」
こうなってから長いのがロキの難点だ。
まあそろそろ酔い潰れて眠る頃だし、毛布を被せて去っていこう。
夜中の2時になってロキはその叫びの後で眠りにつき
結局ロキをベッドに運んだ後で、ようやくフィンは解放されたのであった。