第93章 深淵(しんえん)
フィン「平和だね…」
ケイト「だねえ…」
ちゅんちゅんちゅん
雀が鳴く声が聞こえる中
賑やかに遊ぶ神国民達の声が耳を差す中
執務室で、しみじみと、のほほんといった様子で、お互いに呟いていた
僕が机に向かっている直ぐ横(僕から見て右隣り)で、ケイトは机にもたれかかり、幸せそうに微笑み、微睡んでいた
『運命を改変しました
他の世界では起こりません』
白の国で聞こえた声で、僕達の脳裏に響き渡った
ケイト「原初の精霊…どの世界でも浄化されたみたいだね」
フィン「そうか(かくかき)←書類に記入中
それは良かった」書類から顔を上げ、ケイトを見て微笑み掛ける
ケイト「そう言えば…創世神の神域もだったかな?
なんか…どの世界でも浄化されている気がする」
フィン「君がしたことは無駄ではなかった、といった所かな?
全ての世界に置いて適用されるらしいからね」
そして…期日を待たずして、堂々たる見出しで広報されていた
テロップ『鬼滅の刃、ついに新作出品中!!
化身来華(けしんらいか)、乞うご期待!!』
そんな言葉が新聞にまで載る中、果たしてどんな物語になるか想像だに付かずにいた
ケイト「まあしのぶとね…
うん……
皆と出会うまで………大変だったなあ」しみじみ&遠い目
フィン「そんな一言で纏められるのは君ぐらいだろう」じと目
かたっ←ペンを置く
フィン「まあ…そんな言葉で片付けられるぐらい嬉しいのは光栄だし、誇らしいのだけれどね
僕も同じ気持ちだし」
ケイト「ありがとう^^」
フィン「さて…どんな結末になるのかな?^^」ふふっ
ケイト「カナエを助けて風呂を掘り当てて色々楽しかったよねえ^^
フィン「でもそれまでが大変だった
君の教えはスパルタ過ぎだったよ
ケイト「え~そんなことないよ!
適宜休憩入れてたじゃん!
フィン「更に縄抜けの修練をさせられた時はどんなプレイをされるのかと
蠟燭を垂らし鞭を振るう女王様が浮かんだ
ケイト「誰がんなことやるか!!!;
え!!?そんなこと考えてたの!!?;
フィン「うそ」
ケイト「シーン)………
…へ?」きょとん←目を丸くする
フィン「嘘」
ケイト「……
フィン「ふふふっ
あっはっはっはっはっ^^」
ケイト「む~っ!!)//←頬膨らます
馬鹿あああああああああ!!!」拳を上げて追い掛け回す
