第93章 深淵(しんえん)
その声に…静かに、キラリと光ったように見えた
デクの盾の模様が、微かに―――
光を灯したようにも見えた――
デクの樹様―俺の、大切な親となってくれた人(存在)……忘れないよ、ずっと…
懐かしむように、目を細め、それを見つめた
天へ掲げたまま、静かに微笑んで…
時折、痛切に表情を歪めながら…‥
静かに寄り添うように、盾はずっと傍らに居、離れずにいた
慈しむように…そばだてるように、されるがままに持ち上げられたまま――
ケイト『ありがとう…
こんな立派な武器を創ってくれて
いでっ;
あ、武器じゃなくて盾だよね
ごめん』頭を下げる
フィン『空気の鎧だ
化身化がもう使えないぐらいには絞り取られた』
ケイト『え゛!!!?;』
フィン『すくなくとも今日はもう寝ないといけないぐらいには
ケイト『ええ!!?;
大丈夫!!?;せめて力でも
『要らない』
アイシャ『私達の頑張りを無駄にするな』
ラーニェ『ちゃんと受け止めろ
おまえのしたことのあとしまつだ
椿『お前が消える方が嫌だからな
レイ『力になりたかったから…ならせて?^^』
アーニャ『やっと一つになれたニャ』ぐでーー
ブランシェ『もう限界』
ノアール『もうダメ』
ブランシェ&ノアール『がくっ)zzz』
アルテミス『世界全体が力を貸してくれた
今回、全て守ったからと
『ありがとう、癌一同となる未来から守ってくれて』
とな』
リュー『ちゃんと受け取って下さい
私達の想いもこもっているのだから』
アスフィ『胸を張りなさい私達の分まで』
ぐったりとしたまま死屍累々といった感じで横たわったままのそれらに…
絶句するばかりだった
世界全体の全てが力を結集したというのだ、当然だろう
ケイト『ええ!!?;
じゃあ皆動けないじゃん!!』
フィン『ああ、だから平和協定が役に立つ』
ガレス『安心して眠れるというもんじゃ』ふうっ溜息
オッタル『今は眠れ…話すことすら難い』
アイズ『もう…眠たい』
ティオナ『ごめん、動けない』
ティオネ『これに懲りて少しは考えて
考えてこれなのよね…まったくあんたってやつは(嘆息)
やすうけあいするくせなんとかしなさいよ?
わたしだけじゃなくてだんちょうまで
(がくっ』ぐー
ケイト『…みんな…心配掛けて、苦労を掛けてごめん
ちゃんと尻拭いはするよ』真剣
