第93章 深淵(しんえん)
ケイト『あっ
危ない!!』ばっ!!←フィンから見て右側の席を立って手を差し出して力を使う
ティオネ『あ!馬鹿!!』フィンから見て左側の席を立って止めようとする
ぽおっ
カランッ
器が落ちる音だけが響き渡った
器が落ち、熱い煮え湯がメイドへ触れそうになった折、ケイトが咄嗟にバリアを張った
しかし…頭痛も発さず、解けることも無く、使用出来る状態のままだった
身を守る力は喪われた
だが……
人を守る力までは、亡くなってはいなかった
それが立証された
ケイト『瞠目)……
やった…(わなわな)
やった!(ふるふる)←瞑目し拳を握り締める
やっっったああああああああああああああああああああああああああああ』
天を見上げ、左拳でガッツポーズしながら、上を向いた状態でジャンプした
ケイト『一番大事なのは…
大事な人を守る力だから!!』
ポラリスがバックに流れた
創世神の親が
創世神へ、自らの心を託した
お前を必ず守るという想いを込めて――
これ以上、何も、誰も
喪わせない為に――
最高の未来の為に―――
『君らしいと言うか何と言うか)…う~~~ん』じと目
皆異口同音に全く同じことを考えていた
ティオナ『あれ?
…ね、ケイトが一回死んで蘇ったら戻るんじゃない?』
ティオネ『やるじゃないティオナ、それ名案!』指差し
ケイト『頭を振る)
ぱっぱと死んで蘇りました
ちゃんちゃん
なんて
違うだろ、それは
みんな、一つしかない命を生きてんだ
頑張って、生きて、生きて生き抜いて
やっと…最期まで尽くして…あの世へ帰るんだ
私だけ楽するのは違う
そんな会い方しても…胸を張れない
笑って受け容れ合えるなんて出来ない
だから――決めた←上を見上げる
必ず生きて…お前(『戦う力』)に会いに行く
死なない理由が出来た^^
お願い…
どうか消えないで
生きて…
死なないで
あの日、お前を必ず守ると決めた
約束(創世神の親の心、想い)はこの胸(原初の神々の心の中)に』
キタルレス(ケイト)『今度は俺(私)の番なんだ^^
消えそうな光(初代)だとしても
たとえ消えることになったとしても…
必ず…守り抜くから――!!』
ウレイオス『うあああああああああああああああ』
迸る発露と共に号泣していた