第93章 深淵(しんえん)
当時
毒液を右前腕部に被るだけで3日に渡って寝込み続け
それ以外に被害は一切出させず守り抜いた伝説の業という…
それが使えなくなり、天雹霤䨩を使ったが……
その場でケイトを中心に無数の雹を回転させることは出来たが
それで削ろうとした矢先に頭が痛くなり不可能となり(業が自然と解けた)
ピラミッドにも出来たがそれで攻撃を受けようとしたら頭が痛くなって業が解除されるという『知見』に至った
要するに…攻撃から身を守る術が全体的に一切無い
身を守る道具を持つことも考えたが
キタルレス『痛い痛い痛いいいいイイイイ;』
頭を押さえ転げ回るケイトを前にして、絶句するばかりだった
どうやって守ろう…
アイズ『人を強化することは出来る?』
ケイト『ん?出来るけれど
アイズ『やってみて!!』
ケイト『え?あ、はい』
その結果…
ケイト『いだあああいいいいいいいいいいいいいいい;』
人を強化して守ってもらうのも痛みが発し解除されるといった事態へ陥った;
難問だ……;
深緑の業火の中心に飛び込んだ際
キタルレス『お母さん(初代)…
少しでも……誇れる存在になれてるかな』
ウレイオス『ちゃんと見ているよ』
キタルレス『くしゃり破顔)
^^』涙
殴るのでは無く
内側へ
胸へ押し込めるように抱き締め
全ての力を送り付けた
創世神の親が、かつて創世神へした時と同じように――
エル&周囲『伝説の再来だああああああああ!!!!!!!!』発狂
そして現在――
ウレイオス『貴方を誇りに思う』微笑
キタルレス『私も…同じ気持ちだ(微笑)
貴方を誇りに思う
どんな存在よりも
誰よりも
何よりも
^^
大好きだよ』
ウレイオス『っ;;←息を呑み、涙が散る
(ぽとっ)
私もよ
^^』
キタルレス&ウレイオス『^^』
手を繋ぎ合い、空へ浮かぶ幻想的な光景が浮かぶ
心が結ばれ合い、繋がれ合う姿が浮かぶ
何故選ばれたのか、わかった気がする
ケイトだから出来ることだ
これらも、これらだけじゃない全ても…ケイトの考え、在り方、思想、それら全てが噛み合わなければ、現実足り得なかった
ケイトだから現実に出来たんだ
キタルレスと化す存在だから
同じ根っこ(魂と魂の心)を持った、一つの存在だから―――
唯一無二だから―――