• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第16章 悲鳴





ロキ「街の人等は、自分が非道な人間やって自覚もない。
おまけにケイトがどれだけ人道的なのかも理解してへん。理解しようともせんで拒否するだけや。
食わず嫌いと同じ理屈で批判し続けとる。何も知らんで喚き続けとる。

そやからまあ…相手にせんとき。
ああいう類いの人間は、ほっといても地獄に落ちるから。
わざわざ手を汚さんでええ。わかったかー?

逆にそいつ等のせいで自分が地獄に落ちるのは嫌やろ?」
アイズ「今地獄に落とすのは無理なんですか?」じろっ

ロキ「…うーん…無理やな。我慢して。あいつらが死ぬまでの辛抱や」

アイズ「…何で被害者の方が痛い目に遭い続けていないといけないんですか?」
ロキ「それが加害者の正義やからや。

加害者の理屈や価値観で言えば、ケイトが傷付こうが本人等は痛くも痒くもないねん。
理解者がおる。受け入れてくれる仲間がおる。恵まれとる。
そんな状況やから人のそれなんざ知ったこっちゃない。

殺される時にならないと、死んだ後で考えざるをえん状況にならないと、考えようともせんやろうな。
自分のやったことが招くその意味を。

ケイトの方は罪となる行動自体はしてへん。
傷付けるのが怖くて畏れ多くてたまらへん。
そっちの行動の方がよっぽど傷も残さんわ。
せやから悪人やと言われることが、理解しとるうちらにとっては気に食わん。

客観的に見れば、そっちが招いたことやっていうのを盾にして、ええ加減な情報ばらまき続けとる。
人に死にたいとまで思わせてまでや。それを知ってもやめようともせん。
逆に死ね死ね殺すぞのオンパレード…

どっちが悪人かは火を見るより明らかやのに、指摘したらんなことない!!って激昂する。
…あんなひどいことやっとる自覚もない人間なんやから。

自覚を促すのも無理、変えるのも無理、独裁主義で相手の主張は全部無視…
こんな奴等、殺す価値あるか?」

アイズ「………」


/ 5286ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp