第3章 家族として
武器の整備について問われた所、鍛冶師と契約する気はないことを伝えると渋い顔をされた。
ケイト「?」
レフィーヤ「ダメですよ。ちゃんと手入れしないと」
ティオネ「先に武器屋に行こっか」
アイズ「うん」
ティオナ「そうと決まったらGOGOー!」
【ヘファイストス・ファミリア】到着後…
ティオネ「椿ー、今空いてる?」
椿「おお。ちょうど空いた所だ。どうした?」
ティオネ「ちょっとこの子の武器、見てくれない?」
椿「任された!」
ハーフドワーフらしい椿という人を紹介してもらい、見てもらった。
椿「!何でできているんだこれは!!?」ずいっ!
ケイト「さあ?確かインゴットだったと思う」
椿「だからなんのだ!?;」
ケイト「わからない;」たじっ
不壊属性(デュランダル)も持つ二振りで1つの『双短剣』、全長56cmの反りなし片刃短剣。
刃長は42cmで、ソードと短剣の間に位置する長さの武器。
椿曰く、とんでもない魔力を有しているらしい。
素材は育ての父が誕生日プレゼントとして送ろうとしていた「一つのでかいインゴット」で、私を走らせてる間に精霊が宙に浮かべて魔力を込めながら作り出したもので、後に最硬精製金属(オリハルコン)だと判明した。
インゴットのもととなる原石を取りに行くよう言われたのは、それからオリハルコンを作り出す為だったんだ。
剣全体に分布する神気レベルの魔力によって瞬時に自動復元可能。
たとえ壊れるほどの衝撃を受けたとしても魔力同士繋がり合うことで強化することが可能。
意思を有しているらしく、盾になるよう念じてみたら双短剣の鞘ごと白い光と共に一つとなって『盾』へと変わった。形状変化も可能なようだ。
精霊が自ら『全属性』の魔力を込めながら鍛錬して作り上げたせいだろうか?
結果として、この世に唯一のユニーク第一等級特殊武装(だいいっとうきゅうスペリオルズ)と認められた。
重さはないに等しく、とても扱いやすい。
逆に売ってくれと懇願される始末だった;
流石にそれに関しては丁重に断ったけど…;