第92章 新たな神武(しんぶ)
やった!
じゃあ早速
とはならなかった
その前に、初代が口を開いたのだ
その一言が――更なる波紋を呼んだ
初代『でも休んでもいい?』
ケイト『え?
ずっと無いまんま?』今にも泣き出しそう
初代『違う違う!!
ちゃんと起きるよ?
1兆5000億年も待たせたりなんかはしないからね?
大丈夫よ^^』にっこり
ケイト『おがあざあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん』
最後の『ん』だけが聞こえないほど小さく
本当に小さく響いた
僕達でもほんの僅かにしか聞こえなかったのだから、よっぽどだろう
反応を見るからに、すっかりトラウマになっていたようだ
創世神の親を喪った当時のこと
急過ぎる喪失、そして――再生まで1兆5000億年も掛かったことも踏まえて
初代『何百年かはわからないけれど、少し休むだけ
心配しないで』愛おしいという眼で微笑する
なでなで
ケイト『頭を振る)もっと休んで
自分大事にしでええええええ』
ぐすぐすひっく
聖母の微笑みで、笑顔で頭を撫でる初代とは対照的に
思いっ切り咽び泣きながら2代目(ケイト)は必死にしがみ付いていた
創世神の親『当て付けか』じと目
初代『違う違う違うううう;』あわあわ∞
ケイト『おがあああざあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ』未だ滂沱号泣&必死にしがみ付き←腰に両足巻き付け肩に両腕巻き付け中
最早収拾がつかない状況に、冷や汗が流れ落ちた
流石に外野が口を出す訳にも行かないし
かと言って放置するのも違う気がする
アイズ『よかったね』
その目に涙を浮かべながら、頬を赤らめつつ見守るアイズ…
だがしかし……
どう手を、口を出したものか、悩みに悩んだ末…
結論が出た
保留と――
落ち着くのを待った方が早い、そう感じたのだった
それを伝えると
内々で片付けた方がいいだろう、とはリヴェリアの弁だった
それに皆も同意をした
落ち着いた頃には……宴の準備もナコモによって全て済んでおり、今か今かと祝福を浴びせる瞬間を待ち侘びているようにも見えた…その手に見えるクラッカーは何かな?;(たらーり)