第92章 新たな神武(しんぶ)
ケイト「それでも…
どんなに時(記憶)を無くしても……
(微笑)
お前と生きていきたいんだ
^^
何度失っても……
無くしても……
無くすことになっても……
お前がいいから」
抱き締め合いながら
呟く言葉に…
抱き締める力を、思わず強めた
正しい評価を受けることも無く
正しく、正当に扱われることも無く…
ずっと削り続けることを
削らせてる側が笑い続けてる……
正しく認識されることも無い…
学びに専念させ、神に至らせる為に――
歪(いびつ)な関係……
どれだけ頑張っても…
報われることは無い
決して―――
ケイト「それが現実であることに、未来にも常に…常時起こり続けることに、変わりはないんだ」
ティオネ「何それ…
馬鹿みたい」
ケイト「だろ?^^
ははっ
でも…それが、役割だ(真剣)
俺にしか出来ない、唯一なんだ(前を向き真剣な表情で見据える)
だからやる…
あいつ(初代)の頑張りを…
無駄になんかはさせない
させて堪るか
そんな想い(決意)と…
早く死にたい、楽になりたい、もう削られたくない
そんな…痛みから逃げたい想いの、せめぎ合いばかりなんだ
あいつ(初代)の想いを踏み躙る(ふみにじる)皆(みんな)なんか、大っ嫌いだってさ
そんな想いも、中には在った
でも…
(顔を上げ)
でも………
(頭を俯かせ表情を曇らせる)
弱ったな………
あいつ(初代)の想いまで
無視出来ないんだよ
(涙を浮かべ、肩を震わせる)
でも…あいつが、蔑ろに、虐げられ、続けて…て……
(必死に涙を堪え、震えを抑え込もうと身を屈める)
それが…
そのことが……
許せないんだよ
たとえどんなにあいつが許しても
赦せないよ
あいつがどんなに望んでも
それだけは…叶えたくない
大事だから…叶えられないんだよ
失うことを当たり前なんて…
そんなの…無いよ
酷い(ひどい)よ――(ぽとっ、ぽとととっ)
(痛切な表情で、更に前屈みになりながら涙を流す)
駄目だ
想いや情緒がぐっちゃんぐっちゃん
意味わかんねえ」ぼろぼろ
滂沱の涙が零れ落ちてゆく
桜「大丈夫――
ちゃんと…わかってるから」微笑
ケイト「っ
ぐすっ
(鼻水が落ちるそれを必死に拭う)」