第92章 新たな神武(しんぶ)
断罪の槍
それが主犯格の癌を消す際に放たれる、イカヅチだ
原初の滅神が放つ、原初の神々からの落雷――←3965ページ参照
それまでに伴い…様々なものが移り変わっていった
2025年現在
1兆5000億0000万0000歳
残り346年
100歳
残り0.0000000230667年
0.00000841933日
0.000202064時間
0.01212384分
0.7274304秒
初代の寿命は約348年、と書いたが…←4530,4764ページ参照
時間の流れが一時的に異なったが故のことだった
世界軸の――
風前の灯火であることに違いは無く…
しかし…
それでありながら、初代の実在化に対して
2代目のそれが、初代の4倍程度に納まっていた理由は……
主犯格の癌が、2代目原初の始祖神の片割れを殺したが故の出来事であった
片割れの権限を無くしたものは、新たな精霊として生まれ変わる
その際、ケイトの絶大な魔力により、神に至りて眠りについた
いずれ来る時に備えて――信じて、待って…待ち続けた
当時、全ての魔力を持って死なせない為に全てを尽くした…その想いが孕んだが故に起きた事象であるとも言えよう
初代は片割れと生まれながらに同一化しており、最大の力を常に発揮出来ていた
2代目とは違って…
それでありながら、
力の量と質のみで言えば4倍ほどの差が在りながら、
初代は途方も無い程、全く及ばない程に強かった、強く在った
それほどに…『片割れ』という存在は重要なものだった――
ケイト「再生が衰えていく姿が…
嬉しくて仕方ないだろう
自分が払わなくても
笑えて笑えて堪らないだろう
自分さえ生きて居られたら――
うわああああああああ!!」
涙が流れながら…
雨に打たれ、泣き叫ぶ
ケイト「…かあさん
おかあさん
おがあ゛ざん゛
ああああああああ」
あれは…ワタシダ
なにもみられず
だいじにもされず
ひょうかもされない
ただただ
ただ…
いたいめをみるだけの
ごみつぶだ
そうとしかあつかわれない
みられもしない
なにもできない
そんな想いが、痛切に響き渡ってきた
桜「辛いね
苦しいね
痛いよね…」
きゅっ
唇を噛み締め…
強く締め、苦しそうに顔を顰める