第92章 新たな神武(しんぶ)
フィン「親の心子知らずという言葉がある
でもね…?
僕等は違うんだ!
そりゃあ…ずっと苦しい想いをさせてしまっただろう
たった一人で無理をさせて心苦しい想いをしている!
だがケイトにしか出来ないんだ!僕等では出来ない!!減らすことさえも儘ならない!!
だから…自分に出来ることを精一杯やる!!
たとえどんな想いをすることになったとしても投げ出したりなんかはしない!!!
君が…君達が、投げ出さないことを知っているから!!!!」
ケイト『瞠目)!!
(ぽろっ)
っ」ぼろぼろ
化身化が解け、涙がボロボロと零れ落ち、鼻水まで落ちて行く
フィン「だから……君も、君達も、そうすると決めて、頑張ってきているんだろう?」
ケイト「……」こくん
黙ったまま、静かに、だが確かに頷いた
フィン「いいかい?
君達に苦しみがある様に…僕等にも、僕等なりに苦しみがある
それでも……出来ないんだ
知らない人達も、まだ居るだろう
だが……
だが…
僕等の想いまで無視しないで欲しい
人を見る余裕も無くなるぐらい、辛いだろう…苦しいだろう…痛いだろう
今も身を削られているのだから当然だ
けど…けれど、それだけじゃないはずだ!
それを…見ないで、無いものと扱わないでくれ
ちゃんと居る
側に居る
だから…何も無いだなんて言わないでくれ」
ケイト「っ――
…ごめんっ
ごめん!」震え咽び泣き
しゃっくりを上げ、咽び泣くそれに…
嗚咽まで上げ、泣きじゃくるそれに、
リヴェリア「言いたいことを全て取られてしまったな」
苦言するリヴェリアを筆頭に
アイズ「私も言いたかった」
ティオナ「ほんと」
ティオネ「流石団長✨私も言われたい//」両手握り合わせ合掌←惚れ惚れ
リュー「言いたいことは伝わりましたが…」
アスフィ「ええ、私達の分も残しておくべきかと」睨視じと目
ガレス「まあ…何でもええわい
一人で抱え込む悪癖さえ無くなればいいんじゃがな」
フィン「だが…その言葉だけで呑み込んでくれるほど、人の身になれることは大事なことだとも思うよ?
ああ、仁だったかな?人じゃなくて」
ガレス「どちらでもええわい」ふんっ
ブランシェ「ケイトが幸せならよし!」
ノアール「右に同じ!」キラン!
テロップ『同上!!』キラン!!
ロキ「一件落着やな」うんうん♪微笑
