第92章 新たな神武(しんぶ)
『神の因子』
『それ』との〖同化のしやすさ、親和性〗を示す
それが……〖ケイトに対しての、好意的に接し合えるか〗である
同化すれば神になれる
なれなくともそれに匹敵するほどの力を及ぼす
互いに接し『合え』なければ不可能であり
どちらか一方的では意味が無いとのことだ
生じないとも言われていた
『全ての実在化』、それを現実にする元となる存在――『源泉』なのだから
あの時…ナビィに向けて発した、水場を伝って送り付けた魔法…←5654,5655,5658ページ参照
円環は…精霊として新たに生まれ直すものだった
ゴブリンを巻き込まない為に、ナビィのすぐ側に設置する形式にした
『片割れ』として再生するまで…
『喪った命』を取り戻すその日、その瞬間まで……
それまで、全ての荒事に晒されるきっかけとなった
『片割れ』を亡くした者は、無防備に晒されることを意味しているから
そうなってでも助けたかった
そうなること(可能性)も全て承知の上で…互いに尽くした
出来ることを―
しかし――それ無くして、今は在り得なかっただろう
「どれだけの恩を受けても忘却の彼方に追い遣れる、墓も作らず笑って生きていられる存在」…その存在を知るきっかけにもなった
「人を見ない心」
「自分に都合の悪いことは全て夢だと思い、起こった事実も全て歪める根幹」
自らにさえも、「自分に都合よく捉えて欲しい、自分は悪くない」という「呪い」を植え付ける…その霊体(今世での人格)に
だからこそ「癌化」、「癌への変異」は避けられないことも…‥
だから――嫌いだと言い遠ざけた
アイズ(己が分体の前世アルバートの娘)の想いを受け、
死なせたいとまでは思えない本質を、利用される形で修業を付け、
それ以外では基本、距離を置く状態を常に維持し続けて…‥
癌ファミリアとも――同様に
『神化』、『目醒め』へと繋ぐには避けられない出来事だったとも言える―――
宇宙中に知れ渡った結果…特に接触も無かったものの
恐らく様子見もあるのだろう
人格的レベルでは辺境(秘境)に値する
まだまだ未熟な部分が多い点も鑑みて、控えたいという意思がヒシヒシと伝わっていた
そして宇宙へのお誘いが舞い降りて来た――個別に、『創世神一同』へ向けて←5410ページ参照