第92章 新たな神武(しんぶ)
我閃(がせん)
自害用の剣技
寸での所で制御することで、腕の中の範囲内にいる相手を己が首の高さで斬り捨てることが出来る
左手で剣を持ち、刃先を右手で押し当て、最後まで振り抜く技
その威力は調節出来
意図的に、状況に合わせて、首を締め上げるそれに使用されることもあった
その上、『無敗』という記録…それが彼の強さの顕著さを強く物語っていた
伝承には下記のように書き記されてある
↓
『その昔、横一文字なる技ありけり
達人は皆、身に付け、長くとも数十寸なる斬撃を飛ばしていたと云う
破斬(はざん)・一閃(いっせん)
その技は――天を割り、地を割り、海を割る一撃を、局所的に窄(すぼ)めて解き放つ御業とされている―――
その飛距離、実にして――三十町は優に超える
三十町とは、3.27222kmである
遠距離用の斬撃として要所、随所にて用いられており、外したことは無かったと云う』
誰も助けてくれない
誰も守ってくれない
なら――私が守る…必ず……
何があったとしても――己の全てを賭して、死してでも……
強くなる以外の選択肢が全て、人為的に奪われた結果に過ぎない
しかし――だからこそ、ここまでになった…なってしまえた
彼女のポテンシャルが
努力が
実を結び…
果たせなかった約束(2番目との母を守るという約束)を果たすことに成功した
世界を救ってみせたことで…母を、亡くなった何の罪も無い人々も、亡くなってない何の罪も無い人々も、世界ごと、丸ごと含めて全部…‥守ってみせた
全てを英雄にせしめた、心を一つにしてみせた…これまでの献身で、努力で、想いで……全てで………
後に…その人柄を受け、評価を下記のように、ゲーム内にて記されていた
攻撃SSS
防御SSSS
伝達&教えSSSSS
サポートSSSSSS
カリスマLLLLLLLL×∞
慕われやすく
人柄を見て大事にしようとされることが間々多い
しかし……逆のことをする者の方が多かった(「癌一同」参照)
同じ極同士で反発するように、地面だけで無く大気にまで斥力を齎して飛んで遊ぶケイトに…
自由自在に制御出来るように励みつつ遊ぶそれに……
ケイト『^^』手を振る
僕等は…温かい眼差しを、抱擁を、返した
与えられた愛に…愛で、報いる為に……――