第92章 新たな神武(しんぶ)
在ってはならない、生きていてはいけない、生まれてもいけない…全てを歪める
全てを消して殺す…残虐者以外の何者でも無いんだあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!
10万年前も、3000年前も、主犯格の癌は癌として完成した
その度に地獄以上の空間に落とし、再生させ、転生というチャンスを与えた
その限度数は3回まで
それ以上は魂が壊れる
全てのチャンスを使い切った
それだけ消耗させたんだ!!
苦しめたんだ!!
殺めたんだ!!!
いい加減にやめろ!!!!
これはそういう話なんだよ!!!
だから―
だから…!!
自分がしてきたことが…返ってきただけだから……止めちゃ、ダメなんだ……ダメなんだよ』
哀しそうな目で、呟いた
無念そうに震え、俯き…
同じ罪を、過ちを…主犯格の癌に植え付けられた「呪い」によって
罪とも思わず、過ちとも思わず、癌化に、呪いの植え付けに加担した
たとえ意図していなくとも…加担者として、隠れ癌として処罰される
やった当時…その後もなお、罰を受けてこなかったのを、まとめて与えるかのように
そう…呟いた
ケイト『だから…
人族の守り人にも罰を与えられた
人族につき、罪を犯すか犯していないかに応じて
――取り上げた
私が……人族でありながら守り人足り得たのは…
ヘレイオスの妻が…ラピュタの龍神(精霊神の位置付け)の娘だからに外ならない←4202ページ参照
母が父に押し切られる形でケイトという名を付けたのは…
伝承の…『太陽』『天と地の橋渡し』『全てを繋ぐもの』を見たかららしい←4203ページ参照
共に生きる…それを形にして行くものだと……
共生時代、融和時代…それが末永く続くことを願わんばかりだ
まさか…始祖神の実在化も込みで踏まえた上で残されていたとは思いも寄らなかったが;』
あの時の剣術も…←475ページ参照
アルバートとしての経験、高杉正能としての経験が要因だと後でわかった
アルバートの剣術…
天を割り、地を割り、海を割ったとされる一撃
破斬(はざん)
別名、斬魔の太刀←5645ページ参照
それを、全てを一撃に込めたもの
それが一閃の正体だという
看破された後…
それでもなお…
それを避けられるものは存在せず
為す術無く蹂躙されゆくのみであった