第92章 新たな神武(しんぶ)
ケイト『片割れは…分身だ
一度2つに分けて、それぞれ同じぐらい高め合って、強め合って…
そうして…‥互いに理解し合い、一つとなる
一つの魂となる
そうすることで、『神の因子』を介して4倍以上にまで膨れ上がってゆく…‥
そうする為に出来た、創られたシステム(理)なんだ
それを殺すという過ちを…主犯格の癌は犯した
創世神の親を殺した時と同じように
全てを殺め、全てを手に掛け、殺し、消し、笑った時のように……
墓も作らず、罰も受けず、全てを忘れて、自分に都合のいいように解釈し…
罰を与えられたり咎められれば、被害者面だけは一人前で……
そういった、人を味方に付けて、だしにして、笑って人を殺す人々なんだよ
ナビィに助けられたことも夢だと思われた
ゼウスに助けられたと英雄に重ねて見て憧れて、ナビィには何も返さないことを一貫して行い続けた
記憶はもう無いけれど…されたことは、必ず残る←3946ページ参照
どんなことをしたとしても――
死んだ人は蘇りはしない
そして――『片割れ』が死に、転生し、不完全な状態で魂に取り込み、中で休ませることになった
そのせいで…力は2人分
あるいはそれよりも小さい程度に納まっていた
その結果……世界は、主犯格の癌1人に殺され掛けた
10万年前も、3000年前も、主犯格の癌は癌として完成した
その度に地獄以上の空間に落とし、再生させ、転生というチャンスを与えた
その限度数は3回まで
それ以上は魂が壊れる
だが――彼は、全てのチャンスをふいにした
助けたい
守りたい
英雄になりたい
「その過程で他人や世界がどうなるかには一切興味関心が無く、他者の世界を容赦なく踏み躙ること(自己中)」が彼を悪たらしめている
それが…「主犯格の癌」である
悪意がある訳では無いが
自分のこと(願望)にしか興味を持たず
他者の痛みを気にせず
他者の世界を自分の為だけに破壊する故に
「全てに対する虐殺者、全ての仇(癌)」となった
だから…「(助けたい人や守りたい人以外の)人に寄り添って思考出来ない人間」、「人を見ない心」と形容した
「堕落」とも――『学び』とは真逆の存在だから
「癌一同」とは――『原初の神々』とは「真逆の位置」に立つ存在だから…全てを殺め消した反逆者だから