第92章 新たな神武(しんぶ)
更に言うと、植え付けて癌へと変異させる行為自体、罪である為、減る所か増す一方となる
悪人だと思って欲しくない
自分に都合よく捉えて欲しい
それは…
生きていれば、誰でも抱く願い…
だが…「癌一同」は、その罪の重さから、「変異」という事象を全てへ齎す存在へと成ってしまった
それは――「癌化」であり、「罪そのもの」を植え付けて回る行為であり、それらを総括して「呪い」と名付けられた
その願いの対象は、『全て』に対してのもの――
だからこそ―――全てが消えるという事象へと転じた
それが…「癌一同」が齎した、『全て』に対しての消滅へ至った真意である
1000垓人と創世神の親、無限の世界、創世神を除く全てへの消滅と殺人
その罪を犯す前であっても…それが現実になる程の罪を犯していた、という訳だ
無理が通れば道理が引っ込む
無理な願いを現実にし、押し通した結果
全てが耐え切れず、壊れ、消滅してしまった
その罪を自覚する前に自らを殺し消滅させたのも…
自らに対しても込みでの願いであったが故…
悪人だと自覚させず、自分に都合よく捉えられるように…
願いのままに、現実にしてしまった結果とも言える
主犯格の癌のみが、創世神の親が死ぬ最期の間際まで残っていた理由は……
それほどに…強い願い(想念)と、
それほどの罪を犯していたから、でもある
それを現実にする為に、
闇そのもの(癌)として完成された瞬間から…
生まれ落ちた瞬間から既に完成していた為…
どう在っても避けられない定めとも言える……
それを善と思うことが、信じることが…どうして悪となるか……
それは…癌へと変異した証だから
その上で…変異(癌化)を他にまで罪ごと植え付け、
癌のその行為に対する手助け、加担をする行為に該当し、
癌に消される間際に死にたくないと願い、全てを消す行為へ加担した「隠れ癌」であり、
今世でも加担した結果、蓋をして保護し浄化してくれていた霊体まで「隠れ癌」という存在へと変異してしまったからに他ならない
魂と霊体が癌化するのは…その時だ
悪とは何か――それは…大事にしてくれる人を大事にせず、大事にされるのを当たり前とし、口だけ感謝で恩返しせず、それでありながら大事にされたい、悪人と思われたくない、認識されたくないと願う行為だろう