第92章 新たな神武(しんぶ)
『ありがとうございました!!』深々お辞儀
ティオナ『あ!
でもこれからもまた削ってもらってしまうから…
んっとお
『ありがとうございます』の方がいいんじゃない?』ひそひそ
ガレス『どっちでも同じことだ』
リヴェリア『想いが伝わっていればいいだろう』
ティオナ『そう?』
フィン『違いない
言われなくとも…伝わっているようだしね?』
初代『うんうん^^』にっこにこで頷く
ティオナ『そっかあ』ほっ微笑
『え?
あれ?
まだ化身化出来てない人は?』
初代『そこに関してはそれこそ本人次第よ;
資質!
皆違うでしょう?
覇王色だって持ってる人と持ってない人が居るんだから!
どんなに要素や因子をばら撒いても、ちゃんと目醒めるかどうかはその人の本質次第!
合うか合わないかが大きく影響してきちゃうのよ!
だから…
逢わせるの、大変苦労したんだから…あなた達と逢わせるの』もうやりたくないという眼で遠くを見やる
遠い目で物思いに耽る初代に…
ご苦労お手数をお掛けしまして申し訳ございませんでしたと伝えた所
初代『そんなに畏まらなくていいのよ^^;
2代目だと思って気さくに接して』手を上下に振る
アーニャ『そんなに逢わせるの大変だったニャ?』
初代『そもそもがよ?
殺されないとこっち来ないでしょ?
地域とかでも被ってもいないし皆バラバラだし
時期もみんな違うし、もし少しでも違えば不仲になる可能性だってあり得たし
そうなれば逆に敵になり兼ねないし、反発し合ってしまえば溝となって逆効果を及ぼす可能性も在り得ない訳では無いし
お互いに悪影響を及ぼし合う結果になる未来も皆無という訳ではないもの』ぶつぶつ
『色々あったんだ…』しみじみ納得
それに頷く初代は言葉を続けた
初代『心を開くにも時期があるのよ
少しでも早ければいいって訳でも無いし
早過ぎればまだ癒えてすらもいないのになんだこいつはってなるし
心底塞ぎ切っている内に無理強いするのも拷問だろうし
頭抱えて何も聞けない時ってあるじゃない誰にもやっぱり』
『なるほど』頷
ガレス『今一納得いかんな…』
フィン『何がだい?
ガレス『もっと早くに…母を亡くしてすぐでもよかったのではないか?
初代『そしたらヘファイストスとの接点が無くなるじゃない
『あー…』
初代『色んな所に影響が出るのよ神剣とか
『そっちか』
