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Unlimited【ダンまち】

第92章 新たな神武(しんぶ)





『化身化』――またの名を、『目醒め』

化身化における技を、『化身化の御業』と呼ばれた―――


それは――各々の『化身化』を象徴しており…

実在化の力を4倍にしたケイトのそれは――
『エンドレス・ティアー』という、『無限の層』へと分化した



魂と霊体の実在化と自浄の双方を爆発的に跳ね上げ、癌化の呪いを遠ざけた―――自らの本質と心を併せ持った、一体化された『新たな力』…生まれ落ちた時から既に、元から発揮され続けていた『本来(元来)の力』を――――



あの日の衝突――それをモチーフにしたサウナ部屋が出来上がったのは言うまでも無い――;



エルの化身化だが…

単純な話…
映像を鮮明に、記録に残し続けていたい
そういう魂の心からの願いが、それを現実にした――


ケイト『もう少し早く目醒めていれば――』ぼそり

初代『過去を追うのはやめなさい』
ケイト『はい;』たらーり
しょぼーんとした表情で呟くケイトに
ピシャリと初代は窘め、それに頷いた

恐らく――初代の負担を減らすことだけじゃない…癌を救うことも考えていたんだろう
だが出来ない、別の世界線が証明している


癌化(虐殺者化)を推し進める者達との衝突においても

ケイト『怒りを、闇を、
光に変えて、守るのが…
神だ!!!


泣いて何か変わんのか

いっぱい泣いた
たくさん当たり散らした
山ほど暴れて
咽び泣いて
哀しんで
死のうとして

何度も自分を殺して……


それでも……

誰を怨んでも
誰を憎んでも
誰をどうしても

蘇らない
無かったことにはならない

哀しみも
怒りも
憎しみも…

憤りも何もかも…

全部やった(真剣)


だから――

二度と…繰り返させる訳にはいかないんだ


少しでも……

少しでも…
同じ人が減るように……

踏み荒らされて
踏み潰されて
奪われて
殺されて

いっぱい踏み付けにされて……
(ぐぐぐっ)←拳を強く握り締める


あんな想いは…

もうごめんなんだ


私一人生き残るのなんざ…
もう…絶対に…嫌なんだ……


それを
殺すなら…

消すって言うんなら……

俺を消してからにしろ!!!!!



虐殺者(癌一同)から守る為に――

なんの罪も無い人を…
虐殺者に仕立て上げて、無罪化(正当化)を図る虐殺者から
守る為に、俺は生まれてきたんだ


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