第92章 新たな神武（しんぶ）

審判員『こほん！

では…
これ以上の言葉は不要のようですので、バトルに移りたいと思います！

ギアライド、セットアップ！！』
『わああああああああああああああああ！！！！！』

審判員『スリー！！ツー！！ワン！！
ゴー！！！シュート！！！』

ケイト「いっけえ！！」
フィン「いくよ！！」
『ニトロ！！！』ぼおっ！！！←炎と共に宙を滑空して発進する

がっ！！！！


審判員『ジャマースタート！！

おっとケイト選手！！
水で分身を作り回避！！
罠を次々に発動させて土煙を上げてゆくう！！
ジャマーまで吹き飛ばしてフィン選手に吹っ掛けたあ！！』

フィン「透過を舐めるなあ！！」
ケイト「うぎゃあー！！追ってきたあー！！」
審判員『猛追！猛追！！猛追だああああ！！』
『わああああああああああああああああ！！！！！』拳を高く上げ、興奮気味に上下させる

沸いて沸いて沸き上がる会場
燃え上がる熱気、手に汗を握り見守る選手達


ケイト「あっはっはっはっ！^^」

フィン「ふっ…」微笑

ライド「すげえ！！//」わなわな震え
興奮したように大口を開けて震えるそれに
駆動と阿久津は黙ったまま視線を戻す

駆動＆阿久津（（どうやれば出来るようになるだろう…））凝視
顎に手を当てて考え込む阿久津、じいいいと食い入るように目を離さない駆動

小浪（なんて考えてそうよね…あはは^^；）
2人の考えを透けて見て、小浪は静かに笑みを浮かべていた


そんなことはお構いなしに全力でぶつかり合いゴールすると

1分半も経っていた
ちゃんとスペックも同じにしていたのだから当然だろう…


それにケイトは心底嬉しそうに後ろ向きへ倒れた

床がトランポリンのように弾み
心と同じように弾んでみせているようにも見えた



ケイト『楽しかったああああああああ^^』
全身で伸びをし、心底堪能したかのように見えた

衣服も肌も全てが白く染まり光そのものとなり発光する中
神国代表チームでは…今のプレイを再現できるかどうかの議論で熱を上げ、口論を熱くさせていた


全ての事象は…存在は…
かのものの犠牲によりて、成されている

常に削られる分が19.816％となった今――「癌一同」が消え、「闇」を齎した「呪い」そのものが消滅し「癌化」という事象が喪われた今―――最盛期を迎えていた←5521ページ参照