第92章 新たな神武(しんぶ)
神器は自らの想いを受けて変形する
化身化は――神器にも影響を及ぼした
方輪のみ触れる等で走行を緻密にコントロール、制御し通す
ギアライド優勝記念ということで招待を受け、一時的にとは言え登壇して戦うこととなった…
以前言っていた『化身化記念PV』
それをバックに、登壇する
僕の歩調に合わせて、ケイトもまた隣で…
お互いに合わせ合いながら、壇上に上がってから顔を見合わせて、笑い合う
それを機に――歓声が鳴り響いた、怒号のように轟くそれらに…僕等は手を振って歓声に応えた――主に黄色い方のもので、赤い興奮混じりのものも多くあった
審判員『さあ!
世界終末期を乗り越えた我らに、神王様達が表彰しに来ました!!
火の四日間を超え、優勝者として表彰を受けた神国代表チームに賛辞が届けられます!!』
ケイト「へ?」
フィン「言ってなかったか」
?の疑問符を頭に浮かべる僕等に対し、壇上の下に居た審判に
急いで駆け付けて耳打ちしていた
すると突如、新婚旅行中だったけれど抜け出してきた場面が映し出された
ライド「そうだよな
俺達ちゃんと言われたもんな?」阿久津を見る
阿久津「祝われていたな」瞑目したまま小さく頷く
駆動「夢みたいだ…
(まさかギアライドがこんなに注目を浴びる日が来るなんて//」じいいいいいん
瞑目して胸に手を当てて噛み締めていた
小浪「本当に…神王様直々に来ること自体が異例中の異例よ
ま、それだけ気に掛けてもらえるのが本当に嬉しいってことなんだけれどね」片目瞑り溜息
審判員『あ、失礼しました!
今回は優勝と世界終末期脱却を記念して、一度ギアライドバトルを
という話でしたね。大変失礼しました!』深々お辞儀
フィン「いや…御託はいい」手で制す
ケイト「うん…始めよう!」にやり
手を前にして制した後、楽しそうにギアならぬ神器ギアを左手に出して笑い掛ける
それに僕も笑い掛けてから手に神器を呼び出して、一度火となってからギアへと変形させる
ケイト「あー!その演出カッコいー!!」ビシッ!←右手で指差す
フィン「ふふっ…君も今度やってみたらどうだい?」にや←片目瞑り微笑
ケイト「今やる!すぐやる!!」ばっ!!
しゅんっ!ごおっ!!
ケイトは青い炎、僕は赤い炎と共に、各々神器をギアへと変じていた
そして前へ構える――
