第91章 轉儛(てんぶ)
わかっている――家族としてなのだということも
わかっている…
伴侶としてのそれではないことも…‥
人として好きだから――そう言ってくれているのだということも……
それでもいい…
貴方と居られたら、それだけで‥……
そんな至福の時間は――長くは続かなかった
フレイヤ「本当に…何でも無いことのように言うのね」微笑
ウレイオス「えー?
本心だぞ?」
フレイヤ「知ってる^^//ふふふっ」くすくす←手を口元に当てて笑う
ウレイオス「どんな権能持ってようが、何持ってようが、好きだ
お前って人柄が好きなんだもの
どんなことだって構やしないよ(微笑)
好きなんだからオールオッケー!^^V」ぶいっ!
フレイヤ「あははははははははははっ^^//」腹抱えて大笑い
本当に――大好き//
何度想ったかわからない――
好きで好きで仕方なかった、誰にも渡したくなかった、愛しくて堪らなかった
そんな日々は――呆気なく壊れた
「主犯格の癌」が齎した「癌の闇」の浄化の為に殺されてしまった―――迷宮誕生時の件かとも思ったが、実際には違った…その事の顛末に、後になって調べてやっとわかった
喪失を味わったフレイヤは…
好んだものへ執心する癖がついてしまい
「主犯格の癌」に執心した結果
「恋心を弄ばれ、利用され、搾取され、笑って助けようともされず、助けても見向きも感謝も謝罪も何もしない」という行為で返され続け、
「始末に負えない魂」だと目が覚めるまで、傾倒し続ける結果に終わった
その目を覚ますきっかけとなったのが…ケイトである
ケイトに出会い、人を想うとは、大事にするとは何なのか…
それに、その姿に…ウレイオスを重ねた
初恋の人と――次世代であることを知った
そして―――今度こそ恋に落ちた
ケイト「私は…貴方が、フレイヤ様が好きです」微笑
美の神の権能を全力で使っても一切効かず意に介さず
人柄を見て、向き合い、慮り、大事にしようとする根幹…
大事なのは、どう在ろうとするかだ
その在り方が、唯一が…大事で、尊くて、大切なんだ
変わらず在った在り方に――想起した
フレイヤ(ウレイオス!!)
間違いない――ウレイオスだ!!と
だからこそ――嫌われたくない、一緒に居たいと強く想った←233,237,240,4933〜4939ページ参照