第91章 轉儛(てんぶ)
ティオナ「あ。でも繋がれてないとどこに居るかわからないんじゃ…」
ケイト『あ;』
『……
(今気付いたのか;』
ケイト『呼ばれたら行けるように調整頑張る
みんな自由!^^
ありたいようにあれるぞー!!
やりたいことやっと出来るうー!!!^^(伸びー!!!)
恩返し!!
ずっとずっと…
閉じ込められてきたんだ
分身に意識を載せないと動くことも何も出来なくて
さみしくても辛くても苦しくても…それ以上に、……みんなに何かある方が嫌だから(微笑)
^^
その想いは…同じなんだよ
だから……たすけたい
力になりたいんだ
その為の力が……こいつ(キタルレス化)なんだよ^^
たとえ短くても、長くっても、関係ない……
がんばった分、報われて欲しい
それが――私の願いだ!^^←微笑し涙が零れ落ちる
だから………――嬉しくて嬉しくって嬉しくっって
しょうがないんだよ
やっと守れる
――!!←息を呑むような、上がる音
はははは^^』双眸から涙が零れ落ちる
安堵の表情で呟くそれに
合点が、納得がいったように…笑った
水から油へ変異させる「癌化」を
油なので、癒着したら『守り』無しでは決して剥がれない
その為、癌一同=油化に類別される存在
それらの実在化に、浄化するのに、命と自我と記憶が対価として必要であり←5176ページ参照
全てに『確実に』、強力に、強固に、送る為に、自由と時間を対価にした
有線にした理由はそこだったらしい
ティオナ「でも何億人も並んでるんだよね?」
ケイト『大丈夫
フリーパスにしとし、何ならファストパスで通れるようにしとくから」しゅんっ
化身化を自ら解除するそれに、僕等は目を見張った
どうやって解除したか聞いた所…
ケイト「慣れた」
とのことだ……;
そんなすぐに慣れられて堪るか!!;
とは思ったが…
例の家庭環境も鑑みると、適応力が、元が高かったから
と考えると、合点も納得も行った
ティオナ「フリーパスって?
ファストパスは確か優先的に入場できるものだったよね?」
ケイト「顔パスみたいなものだよ
すぐ見てすぐ通してくれるって感じの」
『皆並んでるのに?;』申し訳なさで一杯
ケイト「お互い会いたいって思ってたらいいんよ^^」にっぱあああああ
寿福感で心一杯のようだった…――