第16章 悲鳴
ロキ「止めへんのか?」
リヴェリア「止めたとしても聞かないだろう。
既に覚悟を決めた目だ。やると言ったらやる」
フィン「『人にそういうことをやっておいて、長年に渡って傷付けるよう必死に貫いてきておいて、よくそういう目に遭わないと思えたな』
と、一言添えて実行に移すつもりだ。
痴呆が入ってきた年齢を見計らってやろうかな?」黒にや
リヴェリア「お前のことだ。
暗殺者に見せかけた手口でやるつもりなのだろう?」
フィン「ああ^^(頷)
人にそういうことをやった上、一度やり返して傷付け、その後になった今もなお、まだ飽き足らずに続けているんだ。
それが『偏見』だと撤回もせず、よく知りもしないままその人柄を非難し拒絶し続け、それを吹聴し続けている」←実話
ロキ「その態度ははっきり言って見過ごせんちゅうことか。
なるほどな」
リヴェリア「殺すに値する理由ではあるな。
と言っても、当人達は殺されるほどのことをしていないと無自覚なのだろうが」
フィン「されないことが当然だと思い込んでいるのはクズだ。
はっきり言ってね。
断言しよう。彼等は殺される時であってもなお、自分は悪くないと媚びるとね。
自らの命を大切に、人の人生のこれからなんてどうでもいい。
自分の気さえ済めば、人が傷付こうが苦しもうが平気でいられる。
そういった人間が彼等だ。
丸くなって考えを改めていれば見逃すつもりではあるけどね」
リヴェリア「だがフィン、それで彼女が喜ぶとは思えん。
よく考えてから行ってくれ」
フィン「ひどいな。これでもよく考えたよ。
あいつらはいるだけで害でしかない。殊更、彼女にとってはね。
相手にしなければそれまでだが、このままでは腹の虫が収まらない。
彼は殺される瞬間も告げ口をしたと彼女を罵るだろう。
そのような人間が蔓延ることを是とは思えない」
リヴェリア「見過ごせん気持ちもわかる。
だがそれは、生きていく内で何千何百と出会うだろう。
お前はその度に殺していくつもりか?」
フィン「くす)止めたいのかい?」
リヴェリア「できるならな。
それでは、お前とケイトの間で産まれてくる子も胸を張れんだろう」