第91章 轉儛(てんぶ)
初代『瞠目)!
………(すっ)←哀しそうな目で見、目を細める
ええ
(ぎゅう)
(なでなで)
愛してる…
ずっと……
愛してる――』
ケイト『癌は…』
初代『?』
ケイト『癌一同のような
優しさを利用し、
愛を弄び…
罪を罪とも思わない愚か者だとしても………
………
好きに扱いたくないんだよ――
(そんなこと…思うなんて……)
始祖神失格なのかな…』ぼろぼろ←消え入りそうな声で呟く
憎しみを除いて何がある――
癌について剣呑とした目で言い放った一言
それが全てを物語っていた……
創世神の親『繰り返すな』
ケイト『お母さんの想いを、間違っていただなんて証明する
今も罪をばら撒き続けている
人の記憶を自我を命を
そればかりを犠牲にして
なんとも思わず、笑って笑って笑い続ける
なんとも思わずに――!!』
涙と鼻水を流して咽び泣いた後…
整理された感情は…
まさにそれだった――
ケイト『自分の命惜しさに
親は愚か全てを殺せる人達
それが隠れ癌
擁護する者達も全て――』
初代『こっくり)
……それが…癌だから』
引き継ぎの際
創世神の親の心が光となって流れ込んだ際……
記憶も一緒に引き継いだ
皆で共に笑い、生き、全てを支え…虐げるものも一人としていない
理想の……世界………
それを壊し、消し、消滅させた存在――
それが主犯格の癌であり、癌であり、それに殺される最中で生き長らえる為だけに加担した隠れ癌
笑う
癌一同(主に主犯格の癌)『あっはっはっはっはっはっ^^』
ケイト『だから…』
初代『?』
ケイト『だから…
痛くないように
苦しくないように
その為に頑張ると決めた
そこを違えたら…
……
私&俺じゃない←目が発光する
どんな力を持っても
持つことになっても
何も変わらない――
何の為に生きるか…
それはもう…遠い昔から
決めたことだから――
誰も犠牲になんかさせたりしない
哀しませたり、苦しませたりなんかはさせない
痛い想いなんかは…絶対に!!
その為の力(土台)だから!!!
自分ごと
共に生きていく
どんなに嫌いな部分でも…
そのお陰で得るものが在るから
生きて行くよ……ずっと………
誰も消させたりなんかはさせない――!!』真剣