第91章 轉儛(てんぶ)
7月17日の夜10時を過ぎてアルバートの件を打ち明けた頃――
全ての説明を終えて一休憩の間に、こっそりと初代と話し合っていた折
胸の奥でずっと燻ぶり続けていた迷いから醒めた――
創世神の親『目醒めの時は来た――今』
創世神の親が目醒めた世代
創世神の頃でもなく
原初の神々初代の頃でもない
創世神の親の心が出てきたのは…
今この時だった
復活した
ドックン!!!!
『おかえりなさい――』
もう…戻れない……
全てから声がした
その中で息衝いていた
初代の中では駄目だった
既に縛られているから――
しかし…2代目は違う……
創世神の親の復活の為の『素体』に過ぎない
ケイト『あっはっはっはっはっはっ!!^^』
髪も何もかもが白く……
純白に染まっていった
心臓の脈動と共に
心臓を中心に高鳴り
血と熱が指先に廻り
全身が純白に染まる
創世神の親『皆で笑っていたい――
その願いから――変貌を遂げた
創世神の親の記憶の中で…
待っていた……
ずっと………待っていた―――
蘇らせる為に遣わされた人だ――
1兆5000億年……
悠久の遥かなる時を超えて蘇る……
初代は実在化を司る神だが
2代目は違う――
再生を司る使徒だ
再生を司る使徒であり、神だ』
ケイト『あっはっはっはっはっはっはっ!!^^』
創世神の親『皆…誰もが幸せだったあの頃の世界へ
再生させる……
皆を導いてゆく先導者――
心のみ、記憶のみと化した創世神の親の再生――
幸せだった頃の世界の再生――
主犯格の癌と癌と隠れ癌を除いた、全ての幸福…その再生を―――
初代と2代目の役割は明確に異なる……
浄化の力が強まり過ぎたことで覚醒した
と同時に、目醒め…息吹を上げた』
魂の姿
ではなく、この世の体のままで
グルグル回って踊り倒して笑ってる
ケイト『楽しい
嬉しい
喜び以外何も無い)
あっはっはっはっはっはっはっ!!^^』
支配された状態を指す―――
ケイト『幸せだ
嬉しい)
あっはっはっはっはっはっ!!^^
(何がどうなってるかもわからない――
ただ―楽しい』
それだけが浮かんだ
リヴェリア「かえせ――」
皆『かえせ!!!!!』
創世神の親『もう元には戻れない……』