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Unlimited【ダンまち】

第90章 未来への展望





それを伝える為の転生――でもあったそうだ


絶望ばかりではない
二度と戻らないもの(対価で消えたもの)にばかり目をやらないで、大事なものときちんと向かい合って、共に生きて行くこと

その大切さも知る為にも必要なのだと――



だから―――『今』があるのだと――――



医療で言う、iPS細胞の技術に近いかな?

残った部分と欠けた部分
欠けた部分とは対価として渡したもので、二度と戻ることは無い

しかし――残った部分を基にして、欠けた部分を構成し、補うこと
それによって腕を作ったり、欠けた部位を作って結合させるという内容となる


それの魂と霊体への簡易版となる――らしい



ケイトの心、原初の始祖神の心でもある剪定による再生も、全く同じ技術を用いられているらしく…その強化にもなり、支えにもなったようだ

正確には…魂の心の持つ、記憶、自我、命を基にして、元通りとはいかないまでも再生しているらしい
もし『全く同じもの』では、『対価として渡したもの』=『(二度と戻らない)異物』として処理されてしまい、拒否反応に繋がり、魂や霊体に悪影響、つまり不備が生じるのだという


その為、対価として渡した場合は異なるもので無いとダメという決まりがあり、
その側面を、僅かな部分の異なりのみで、という内容へと、切り替えさせた

沢山の文字羅列の中、無量大数もの文字列の中で、たったの一文字だけ異なる
それだけでも差し出したものと異なる、となる為…

それを交互に繰り返したり前後を入れ替えたり一文字増やしたり等で、工夫して補っていっているのだと―――



そうすることで魂や霊体に及ぼす変化(影響)を必要最小限のみにしているらしい―――



霊体に強大な負荷を掛けていたのは、
主犯格の癌からの癌化は、霊体に植え付けられること=霊体から始まるからに過ぎない

もう霊体も魂も脅かす癌化や呪いは存在自体から無い為、今でこそ最小限のみで済んでいるとのこと


霊体の過度の損傷によって擦り減った『肉体の寿命』はもうどんな方法を使っても戻らないが、『霊体や魂の寿命』は取り戻せはしなくとも剪定で再生は出来ること



アリアの場合は、霊体も魂もアイズの魔法の中で文字通り重なっており、文字通り身を捧げること(命と自我と記憶を削って、癌化の浄化の対価とすること)で守っていたのだという


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