第90章 未来への展望
苦労を強いることになってしまう…
ケイトが居る内は実在化出来る
しかし…それは甘えだ
悪いことをした子が、
親に、責任を取ってもらい、罰を受けてもらい、金を肩代わりしてもらい…
といった内容に近い
いい加減独り立ちできるようにならなければ
自立出来るようにならなければ
許容範囲を弁えて、線引きして、気を付けるように動かなければ―
未来は無い――
だからこそ――今から徹底しようとしている、といった内容だ
余談だが…
癌は、親に罰を受けさせ頭を下げさせた上で
懲りもせず、反省もせず、何度も何度も繰り返し、規模を巨大にしていく
まるで愛情を試すように…自覚も無く…‥
人の信頼や愛情を利用し、搾取し、寄生し…いつまでも……
自分の後始末を自分でせず、人にさせ、甘え、甘え続け、
どこまでも…その負担を減らそうとすらもしない
だから――消えて無くなる
罰の許容量を超えて―――罪を犯し続け、それでありながら人に背負わせて回るという罪を犯し続けて回った末路なのだ――――
引き継ぎ
魂は死のうとも『心』は残る
『想い』は死なない
『死なせない、必ず守る
絶対に消させない』――
その『想い』が遺したもので…
『魂の心』のみ残して、その中に『それまでの全て』が宿る
『魂の心』のみに霊体が魂の本質が一体化した状態で、
『引き継ぎをした対象の魂の心』の中で生き続けるのだという
生きている間だと
本来死ぬまでの間に使えた力の分も受け渡す為
譲渡に近いのだという
その際、権限も手渡すことになる為
己を除く全ての実在化の源となる為
全てと繋がる膜の内に閉じ込められ
再生(心)の力も2人分となり、本質の強さも2人分となる
『守り』もその際
二人になる訳なのだが
守り『ヒュージョン!はっ!!
俺は――お前(癌腫瘍)を倒すものだ!!!』
『ぶっほお!!!』←激似で吹き出した
融合して1人になるそうだ
数十倍にまで跳ね上がるらしい
守りの力も強まる?そうで
かなり強固になるそうだ
守り『カッコいい?』キラキラ
ケイト「うん!カッコいいよ!」パチパチ
守り『やったあー!!』ハイタッチ
ケイト「かわいい…!!//」ぽそり
守り『きゃー!!><//』
そう抱き合う守り二人を見て…
大きな声で言う訳には行かず、ただただ呟くばかりだった……
