第3章 家族として
ロキ「ま、生まれた子に罪はないし、そもそも本質的には人間や。
神の因子を受け継いでることは受け継いどるけど、人という構造上は何の違いもないし魂にも身体にも影響ないから、神的にも問題ない。
それで起こったことは、魔力を保有する器が人よりでかいのと、それに伴って魔力の密度が人より異常なまでに高まったこと、
それとうちらの神血で痛みを感じるだけや。
結果として精霊を神化させるっていうイレギュラーもあったけど契約自体は元から定められとったことらしいし、それ以外は何も特に変わってへん。
そやからケイトの存在はそのまま受け入れられた」
ケイト「…えっと…つまり…それ、って」
ロキ「堂々と、ここに居てええんやで^^」にかっ
ケイト「っ…」うるっ
化け物――
何度でもそう呼ばれてきた。
いていい場所なんてない。居場所なんてないと思ってた。
そんな中で、家族と巡り会えた。
それでも失った。自分が要因で…
それからずっと…いてはいけない存在だと、思っていた。
そう思うしかなかった。
自分なんて、どうなったっていいとさえ…考えていた。
全部自分が要因だったから余計にそう思った。
きっとフィンは、それを見抜いていた。
ケイト「私は…居ちゃ、いけない存在じゃない?」
ロキ「当たり前や!」
ベート「ただ人より傷の治りが速いだけだろ。
肺に剣が刺さった時治りが遅かったくせに何言ってやがんだ」
リヴェリア「それだけで化け物だと呼ぶつもりも差別する気も毛頭ない。
もう私達は家族同然だろう」
フィン「人と違いなんてあって当然だ。気にする必要もない。
君は、君のありたいようにあっていいんだよ。行動に責任はつきものだけどね^^」
アイズ「大丈夫…私にとってあなたはもう大切な人だから。
私は、ありのままのケイトと居たい。一緒に、強くなりたい」
ティオナ「一緒にいいこと見つけてこう!」ウィンク
ティオネ「まずは防具だけじゃなく服も買わないとね」
ガレス「今から買いに行くか?」
レフィーヤ「じゃあ帰りの晩に快気祝いですね」
ロキ「おう!たんと飲むでー!^^」
豊饒の女主人でまた食べることになった。
快気祝いも兼ねてLv.5祝いに酒を飲めということらしい…
というか酒場だったんだ。喫茶店だと思ってた…;←22ページ参照