第16章 悲鳴
リヴェリア「面会に行こうと治療院に訪れた矢先、やつれたアミッドが頑なに首を横に振って面会謝絶。
その姿勢が逆にアイズ達の不安を増長させ、煽ってしまっている。
それと共に、あの時のベートの言葉が…」
フィン「あれか…」
ガレス「確かにあれは過ぎた言葉じゃったな」
リヴェリア「ああ。
今、団員達の間で、あれは」
リヴェリアが言葉を続けようとした次の瞬間
別棟にある食堂での大きな喧騒が、執務室まで響いてきた。
『……』
ガレス「どうやら遅かったようじゃの」たっ←食堂に向かう
フィン「やれやれ。困ったものだね」苦笑&溜息←ガレスに続く
リヴェリア「……はああ;」溜息
最後に取り残されたリヴェリアは深く溜息をつくと共に
新たな問題による頭痛を感じて額を押さえつつ、足早にガレスとフィンに続いて廊下へと出た。
所変わり、大食堂にて
ラウル「信じられないっすよ、ベートさん!!」
ベートのいない中で、普段波風も立たせず周囲の制止役となるラウルが大声を上げて叫んでいた。
それは偏に、一人の団員への不満が爆発したからだった。
仲間の死に際まで横柄な態度と侮蔑の言葉を取った、ベートに対して…
ラウル「何で…無駄死になんてあそこで言えるんすか!!
死にそうになってる仲間(ファミリア)に向かって…どうしてあんなこと言うんすか!!」
アキ「んー;あいつの性格は知ってたけど…あれはないわ」
例のベートの言葉で、団員達が集まる館の大食堂は今、大いに荒れに荒れていた。
ラウル「治療院に行ってから…知ったんすよ。
アンリミテッドとかヒーローってケイトさんのことが話題に上がってて、あの遠征の一週間前に治療院に行ってたこと知って…
俺…土下座して頼み込んだ。教えて欲しいって…
そしたら…一部始終、やり取り見てたみたいで教えてくれたんす」
そうして語り出されたのは、治療院でのある出来事だった。←326~329ページ参照