第16章 悲鳴
遠征が終わった日から次の日、手分けしてギルドと共に
ケイトが魔法で作った地図をもとにダイダロス通りを探索。
捜査を進めた。
だが既に敵の姿はなく、あるのはただモンスターだけだった。
例の精霊の言葉を思い浮かべていた。
『イシュタル、タナトス、イケロス、ダイダロスの末裔』…
おそらく、それらが闇派閥の真犯人なのだろう。
ギルドと協力し、数日の捜査の後に捕まえる手はずになっていた。
だが、そのさらに次の日の夜の内にイシュタル・ファミリアは終わりを告げる。
夜遅くにフレイヤ・ファミリアがイシュタル・ファミリアを襲撃。
歓楽街に火が上がり、神イシュタルは強制送還され、フレイヤ・ファミリアの一人が治療院へとやってきた。
オッタル「借りを返しに来た」
そういうが早いか、彼はケイトのベッドに付き添う僕(フィン)を尻目に護衛の為と、その日から毎日付き添い出した。