第97章 神無(しんむ)
ケイト「これで守れる——」
そう目を細めて笑うケイトへ
そんなことを思っていたのか、と
息を呑んだ
が…それよりも先に出たのが
フィン「恩恵を刻んだものを馬鹿にしていたのか?
ケイト「うんにゃ(頭を振る)
…………
恩恵無しで切り抜き、強くなりたかった
でも…私は…精神的にも未熟だった
だから頼らざるを得なかった
そうでないと…守れなかったから
自分も…
大事な人達も……
何故ファミリアと呼ぶのか…
今では痛いほど痛感してるよ
一人じゃ出来なくても…みんなで力を合わせてやればあっという間に終わる
どんな局面でも切り抜けられる
役割分担して、適材適所に回して…
そういった歯車がカチッと合う瞬間が、気持ち良くて堪らないんだ^^//
幸せで仕方無いと感じたのは…気が合う、価値観が合う人達だったからに他ならない
みんなで無ければ…絶対に出来なかった…——そう思うことも、感じることすらも(しみじみ瞑目)
まあ…
親も居る、他に帰る場所がある人達に
親も居なくて、帰る場所が他に無い天涯孤独な一人の気持ちなんて分かって堪るか!
なんて気持ちは正直ぶっちゃけあるんだけど……
でも…寄り添おうとしてくれる心は…やっぱあったかくて気持ちいいよな^^
心配が伝わってきた時、何か出来ないかって想ってくれている心が温もりと一緒に触れて沁みてきた時…泣きそうになったもの//(涙目震え)
(強く結ばれた唇が震える中、口を開く)
ひとりじゃねえんだなって…」ぽとっ
俯いたまま、項垂れたまま…涙を流すそれに…
頭を優しく撫でて抱き寄せた
甘えられる者が居なかったんだ
支えとなってくれる人が居なかった
寂しかったんだ
と感じた
見ていて…痛みや途方も無い哀しみが伝わってきた
ケイト「恩恵見てるとさ…
強ければ強い人ほど…あいつが浮かぶんだっ
いい人の面した表層と
病原菌を生み出し植え付けて操り人形にし続けてる中身
その差があんまりにも激し過ぎてついていけなくて…
見なかったことにした
そんなこと思いたくなかった
信じたかった
悪い人だなんて、悪人だなんて…そんなの無いって
ちゅっ
アイズがケイトへ唇を重ねた
アイズ「私も…
私も…同じっ」涙目
ケイト「でも違った
違ったんだ…っ(嗚咽涙震え)
それを思い出して辛いんだ
気持ち悪いんだ」
