第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
5000年前――
まずノアの洪水が起き、その後に迷宮が誕生した
それに伴い、精霊達を遣わした
それがほぼ同時期
そして激動の3000年前が終わった後…
3000年前より少し後…神々もまた、動き出していた
2830年前に神々が時折降りたりしていたのは、
下界の人と子を為してペルセウスが生まれたり、神話が出来た理由は…
精霊達だけでは不足だった為、主犯格の癌が遺した闇を少しでも祓う為であった
少しでも原初の始祖神ウレイオスの負担を和らげようという目的でしたのだが……多少の延命にしかならなかったようだ――
そしてペルセウスの子として生まれたのがヘレイオス――…前々世のケイトだ
そういった諸々も踏まえて、改めて見ると…何やら感慨深い気持ちになる
一生懸命頑張っていたんだな、と…
同じ目線に立って物事を考えると、すぐにわかった
ンー…こうして見ると…‥親の心子知らず、だったかな…?;
主犯格の癌と仲良くしている所を見るのは…冷や冷やものだっただろう;
そう想いを募らせる中で…ケイトが酌を差し出してきた
ケイト「呑め」
フィン「え?;
いや…まだもう少し残っているから
ケイト「呑め」
フィン「いや…だからさ
ケイト「吞め」
フィン「…‥;
ケイト「そんなに呑めないんなら私を呑めええええ」飛び掛かる
フィン「どう呑めと言うんだい!!?;」ガーン!!
ケイト「だって呑めないんだもの酔えないんだもの
抱き締めてええええ慰めてええええええ」ぎゅむううううっ!!すりすり
フィン「あ、ああ…よしよし」頭なでなで
ケイト「もっとおおおおおおおおおおおおおおお」〃
フィン「はいはい^^;よしよし」〃
ケイト「…‥…」
フィン「気は済んだかい?」
ケイト「………」
フィン「ケイト?;」怪訝
ケイト「すかああああああああ//」熟睡
フィン「おや…寝てしまったか
しかし…それにしてはほんのり顔が赤いような?」
リヴェリア「誰だ…(ゴゴゴゴゴゴゴゴ)
ケイトに酒を呑ませた奴は!!!!!!?・・」怒り心頭&真っ黒
『!!!!?』ぎょっ!!!!真っ青
リヴェリア「ただでさえ妊婦は酒を吞んではいけないと言うのに…(わなわな)
どこのどいつだああああああ!!!」くわっ!!!
『落ち着いて!!!!;』必死になってしがみ付いて止める周囲