第89章 堆魂の儀(ついこんのぎ)
一章の中でも見所とされているのが…
原初の精霊にやられていく最中のことだ
ラウル「…‥…
何すか……これ…」口を開けたまま固まり、青ざめたまま震える
震えながら、その光景を見ていた
ロキ・ファミリアは、神国の首都、神都コクーンで守護に入っていた
しかし…放映された光景を目の当たりにして、声まで震えながら、呟いた
ラウル「こんなの…‥‥戦いじゃない
こんなの……)
ただの…蹂躙だ」
その言葉に…
息を呑んで固唾を飲んで見守っていた周囲が、一般人達が、
堰を切ったかのように……口々に、言葉を発した
「やべえよ」
「手も足も出てねえ」
「無理だよ、これ…」
もうおしまいだ
そんなムードが流れ、絶望に陥った人々が居た
あるものは頭を抱え、地に伏し出す始末
「これからどう生活していけばいいんだ」
「神王様が死んでしまったら俺達はどうなるんだ?」
不安が伝搬し、恐れが、恐怖が、辺り一帯を包み込んでいくのを感じた
口々に発する言葉に、不安が飛び火していき、火花のように点火していき、今も爆発寸前にまで膨らんでいくのを間近に感じる
しかし…そんな折……
腕時計の思念伝達機能を使って、全体に向けて言葉を発したものが居た
ラウル(俺達は…守られるだけ…?
違う!!!!
そんなこと…無い!!!!
考えろ!!!
考えるんだ!!!!
俺達にしか出来ないこと!!!!
団長なら…団長なら!!!!!(瞑目し拳を握ったまま俯き震え出す)
ケイト「お前はお前だぞ?ラウル」顔を覗き込む
!!!(瞠目)
ケイト「お前にしか出来ないことがある
皆支えられてるよ^^
自信を持てよ
お前をちゃんと見ろ
皆ついて来てくれるさ
お前を信じてるからさ^^
そしたら出来ないことなんて無いだろ?
な?
にししっ^^(にっこにこ)←後ろ頭で手を組む
いつもありがとな
支えられてる
助けられてるよ」微笑
ラウル「いや…そんなこと」
フィン「ラウル…信じてるよ←肩に手を置く
これからは、君が導いていくんだ
ロキ・ファミリアを…皆をね?」微笑
ラウル「ぎゅっ!!!!)←拳を強く握り締める
―――はい!!!!!!」真剣な表情で頷く
俺に――出来ること!!!!
それは…
恐怖に震える俺を蹴っ飛ばすことだ!!!!!!!!!!)