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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





3月24日
9時半にケイトがオラリオに来て、18時に冒険者になった

もう7月9日…実に、3か月半が経っていた――


まさか――神々の時代を終わらせ、新たな時代を作り出すとは思いもしなかっただろう……



何故反対側に当たるリアリィが一番影響を強く受けていたのか…
に付いて議論がなされていた

ケイトが流れ着いたあの場は…土地一帯ごと神域と化していたらしい


最初に起こった爆発地点は爆発力が強過ぎて定着する前にそれ毎吹き飛ばされ、逆に反対側では逆のことが起きて定着しやすかった為そのまま収束したのではないかと結論付けられた



ラグナロクの決戦の場は
跡形もなく吹き飛んでおり…

文字通り更地となっていた――


そこに石碑が建てられ、不可侵の聖地として拝まれ、建立された



ちょうど今から10万年前の当時…

ムー大陸中の国々で
犯罪者と処罰されず荒らしたい放題の癌に、悪人達は目を付けた

そこで悪人達は一計を案じた
情報を自然に知れるようにしよう――と

癌へ国々の汚点を聞かせ、そして次から次へと国々を攻撃させて弱体化させて回った
癌はそれで国が滅んでも自分の責任とは思わず、見向きも知ろうともしない、守ろうとも走ろうとも…そして自分達だけ安全圏へ帰る
その習性を利用して、悪人達は挙って「それ(国が癌によって攻撃を受け弱体化させられた所)」を狙って、癌が離れた所で国々を襲撃して滅ぼして回った

そして…栄華を極めた国々、ムー大陸全土は、全て尽く蹂躙を受け、全て悪人達の手に落ちた

察せられないように情報統制し、癌の周囲のみ安全で元から全く変わっていないかのように示しながら…‥


ムー連邦の住民達は皆、その被害者であり
口々にその被害を訴えていた

国力を消耗し、そして癌の思い通りになった後で癌は自分達だけ安全地帯へ帰り、そこに住まう国民達を見殺しにして、自分達だけ守って笑っていたと
嘲笑うかのように――

それが…癌の犯した罪なのだろう


自分の思い通りにするだけしておいて(無限暴走)
尻拭いは全て人へ着せ(無責任)
恩に報いず裏切り利用し搾取するだけ(仇返し)

その罪を罪とも思わない、人を見ない心が



そして…前世であれ、前々世であれ、関わったその国は尽く滅んでいる

責任も持たず、取ろうとすらもせず…全てが――
無辜の国民ごと――


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