第88章 神聖たる導き
ケイトが流れ着いた場所は…
神が流れ着いた海岸として有名になった
そこに国は無く、新天地であった……
その海岸は後に――『リアリィ(真実)』の名で親しまれた
そこで国を興すのは誰か軽く論争になったが、不意に、自然と…神国へ譲ろう(贈呈しよう)とされた
ケイト「…‥…(ぽかーん)
は?;」硬直←やっと理解が追い付いた
ケイトを助ける際、そこから一番近い場へということで海岸を選んだ
その砂浜(砂丘もある)を含めた一帯の地は
草木が生え、自然に富み、岩山も森も豊富にあった
湖にはコケや魚等々…生命に富んでおり、川も同様にだった
一番最後に助けられた原初の魂…
原初の始祖神が流れ着いた場所は、明確に『終戦の集い(ラグナロク)』の終わりを示していたことから、『終焉の地』と呼ばれることとなる
それは聖地とされ、神聖な場とも評されていた
その為…その敷地一帯が、神国へ贈呈しようと世界同盟に受諾した皆
それも…反対意見も一切出ずに即断で決まったのだという……
すなわち、星全体の意思とも言える
それを理解しての第一声が…「は?;」であった;
うん…動揺するのもわかる;
わかるんだが……;
もう少し隠せはしないのだろうが;
テロップ『ケイトには無理』きっぱり
うんそうだね!;←諦めた(放り投げた)
結果…‥『海岸の都リアリィ』ということになった
そこを起点に、星全体に豊饒の影響が強く出ていることが起因している…
あくまで結果論なのだが…
それを黙って手に入れるのも…と気が引けた、というのが事の顛末だった
ケイト「………
ごめん…
神々の尻拭いじゃなくって…←5277ページ参照
主犯格の癌の尻拭いだったんだね←5287ページ参照
勘違いして…早とちりしてしまって、ごめんなさい」深々お辞儀
神々『そんなに謝らんでいい&ええ』
ケイト「やっぱり…原初の精霊は悪くなかったんだ」微笑し目を細める
フィン「ああ、必死に戦ってた
僕達が死なないようにね」微笑
リヴェリア「ああ…
本来なら溺れ死んでいた所だったが」
ガレス「そこも原初の精霊の生命力よ…
去り際に、世界中に生命の力を分け与えるように流し込んでいってくれおったわ」
アスフィ「全て……清浄な存在には何の被害も出てはいませんでしたね」
『ああ』微笑し頷く