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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





ケイト「その代替法も何も無いままに
後始末も何も考えもせず自らは一切手を汚さず力を貸さず

……結果として、国民達を守りの無い無防備な危険な状態にしたことに変わりはない
悪いことをした等と気に病むことも無いし、自らのした行いによる責務(尻拭い)を自らで果たそう等といった考えは持ち合わせては居なかったよ」真剣な表情で剣呑とした目で遠くを見つめ睨視する

そう言葉を続けるケイトに、僕等は挙って眉を顰め、顔を顰めた


ケイト「自分は盲目になったから戦力外♪
目的果たせたから後は戦える皆にお任せ♪しっりませーん♪

そんな声が…内心では思ってはいなくとも…行動で指し示されていた……

自分は悪くは無いのだと―――


そしてまた――同じ罪を犯した者達は罰を受ける
それもまた…同じ面々だったという――

3000年もの間…
この世に生まれられないという罰を…
地獄落ちを……


その間に間に合わせようと必死だったらしい」

それが夏休みたとえ、5228ページ参照
ひっ迫した現状に伴い、必死だったという…


フィン「なるほど
鬼の居ぬ間に洗濯という訳か」顎に手を当て考え込む

リヴェリア「仔細や意味は異なるがな

しかし…
よくもまあここまで荒らしたものだ」

ようやっと清浄な状態へ戻った地球を見て

安堵とも嘆息とも取れない溜息を零す


リヴェリア「いや…その両方か」

フィン「ダンジョンも整地されたようだしね」←4424ページ参照

ケイト「自分のしたことに満足し
それに伴う『自らが一方的に巻き込んだ周囲へ自らが与えた皺寄せへの責任』は一切果たさない

それを善行と宣うばかりだ…


そりゃあ…しようとしたことは善だろう

だが…その後が…
後始末や尻拭い、責任を果たそうともしない面が、諸悪そのものだ」

フィン「それこそ独裁者だね(お手上げ)←4422ページ参照

自らが思い描く目的に必死になる余り、『人を見る心』を持てない
だから…合わせることも寄り添うことも出来ない
だから気付かない…

自覚も無いままに…自分だけの欲望を満たし、それに翻弄されて傷付き苦しむ人も出した
だがその人達の為には一向に走らない
といった結果が繰り返されるばかりとなる

だから……癌を、正しいとする世界が…癌の世界となり、消え、実在しない世界となって……全て消え失せてしまう」


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