第88章 神聖たる導き
これは
古にあった、実在した物語
かつて…
大いなる災いと人類が化させた存在、原初の精霊がいた
それを、原初の神々を宿せし8人の者達、原初の魂が鎮め、世界を安寧の地へと変えた
荒ぶる原初の精霊
為すすべ無く蹂躙されゆく原初の魂
人々はその光景に立ち竦み、見守り、想いをぶつけ、力が合わさった
人々と原初の魂の想いが一つとなり、合わさった時、奇跡を起こし、光となりてこれを討つ
原初の精霊が
それを災いとせしめた古の人類が
五千年の滅びのループの元凶であったことを知る
千年に渡り続いた神々の時代は終わり
新たな大陸の地に舞い降り、新たな文明を築くこととなる
それを果たしてくれた存在
原初の魂を、人々は畏れ、敬った
神国ルミエルの祖となりしかの者達を
人々は『神世主(しんせいしゅ)』と呼んだ!!
そんな筋書きが…
10万年後に渡るまで、長くに続き残った……
いや……長過ぎだろう……;
誰もがそう思わざるを得なかった;
ついでに…
神国ルミエルと名が完成する前に説き伏せたケイトの言葉の内容は……
ようやっと思い付いた…
思い至ったと言うべきか…
創世神の名を借りようという思いに至ったそうだ
それは…僕達が一人だった時の名だから
そのもの達が切り開いて作ったのであれば
その国の名にふさわしいのではないか
と力説し、それに押される形で勝利を収めた
ケイト「やったああああああああ!!!!!!」
スライディングガッツポーズを決めるケイトに…
その満面の笑みとは対照的に
僕等は苦笑を浮かべるばかりだった
しかし…それとは裏腹に……
投票の数値の結果において…
ルミエル票の中には、ケイトへの同情票が多数を占めていた
なんか…本気で嫌がってるみたいだし…
ということで、なんとか流れていったらしい……
そうして――起因を聞いた所で、皆一致団結してくれたという訳だそうだ………
うん…
自分の名前が国に使われるのは…怖いよね
そんな思いもあったという。
ケイト「ええええええええ!!!?」
聞いた直後…
そんな爆音が周囲皆の耳をつんざき…
鳥まで飛ばせて
水の王宮(領主邸の異名、3918ページ参照)の周りにある堀の水で3歳ぐらいの子供を遊ばせていた母親を驚かせ、
子を水面へ落下させてギャン泣きさせていた