• テキストサイズ

Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





ケイト「皆が…星中の意思が、雪崩込んできて…溶け合って…一つになったように感じた

本当にありがとう
身体を治してくれて、立ち上がらせてくれて
皆のお蔭で勝てた^^
一緒に戦ってくれて――ありがとう」


その日(7月9日)――星中の意思が、ひとつとなった


その戦いは…
聖宣事変の4日後に起こったとされ…

古代の節目から1000年続いた神時代の終焉――新世代の到来――人類、星中の皆で掴み取った未来から――『終戦の集い(ラグナロク)』と呼ばれた


それは…全ての星々にまで影響を与え、この世に巣食う「癌と隠れ癌」の全てを滅却させ、全てを浄化し尽くし、それが残した歪みやひずみも澱みも全て掻き消したという――その舞台は『地球』、と呼ばれることとなる


それが…僕達の住む星……

『融和時代』として
地球が一丸となった『終戦の集い』の後
宇宙に進出する節目となったのは…
また、後の話――



ラグナロクとは、世界の終末、神々の滅亡を意味し
神話上では、神々と怪物が激しい戦いを繰り広げた後、全世界が炎に包まれ、大地は海に没するとされ
神々の黄昏(たそがれ)とも呼ばれいる

訳なんだが…


うん……

凄いね…
見事に重なっている…



神々の時代は終わった…
とだけ書かせてもらおう

あとは――


宇宙と、星々との、橋渡しかな?



エルを神速艇へ突き飛ばした直後
地下神殿へ背を向け、僕らの前に立ち塞がり

そのまま為す術無く吹き飛ばされた訳だが…


世界樹がギリギリ大木となって守ってくれた


いや、正確には…生やしてくれたと言う方が正しい

しかし……
その威力は膨大過ぎて…一溜まりもないものだった


一瞬で全てが文字通り消し飛ばされた


手も足も出ない状況下に置かれた訳だが…

辛うじて…なんとかなった



死力を尽くした戦いだった、本当に――



時差の関係、真逆の位置ということもあってか…

日付が変わると同時であった、真っ暗闇だったあの場とは異なり
日は既に上っており、明るく、空も青々と輝き、白い雲が棚引いていた――


『聖宣事変(せいせんじへん)』――その後に起こった4日間に及ぶ未曾有の大災厄はカタストロフィと名を纏められ、人類の約定として遺されることとなった…



人類が存在する上での『約定(やくてい)』として―――


/ 5284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp