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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





世界中に齎されていたヒビも歪みも澱みも、何もかもを綺麗さっぱり洗い流していた



微動だに動けず、星中を包み込み洗い流す荒波に流される最中
神速艇とエルが守ってくれた

いや…救い出してくれた


ケイトが咄嗟に(神殿からの封印解除に伴う)攻撃を受ける直前にエルを神速艇に突き飛ばして助けていたお蔭で
エルだけがその場で動け、力を送り切って動けない原初の魂を除いた皆の治療に奔走した後
機転を利かせて神速艇を自ら動かして、動けない僕等を救助して回ってくれた


エル「動け!!動いてくれ!!!」

必死に動かそうとした
しかし…

何も言わず、動かなかった


動かせる人(所有者)に設定して(入れて)いなかったから(作った時にいなかったから)←4807,4822ページ参照


エル「頼む…皆を守りたいんだ――

ここで動かなかったら死んでしまう!!
頼む!!

頼む!!
どうか――

どうか――――動いてくれ!!!


動いてくれええええええ!!!!」
だあんっ!!!!

滂沱の涙を流し拳で叩いたその瞬間…奇跡が起きた

光を超える速度で動き出した
僕等の元へ――


ムー連邦とテラン国の人達が船を出して動き出してくれた

恩人の窮地に捨て置いてなんとする!!
と声高に叫んでくれたお蔭だ

それも…王達が自ら筆頭となって先頭に立って動いてくれた


それによって…ケイトが絶命する間際に、ギリギリに間に合った。



ケイトは精霊(爆発源)の一番近くに居たせいか、一番遠くにまで流されてしまっており、
星から見て正反対の位置の、それも…深海の更に奥深くとも言える場所にまで流されていた

それを見つけ出せたのも…また……必然だろう


必死に動いてくれた…一丸となって、水の精霊に聞いて回って……



辛うじて…守ってくれたのだろう……ガノスの子…ガモスがそこに居た←4099,4101ページ参照

深海の奥底深く…ケイトが必ず助けようとしていた子が…助け出し、守っていた……


『ケイト――

ケイト…――

お願い…目を開けて』


『ダメ…
息してない』

『ケイト!
ケイト!!』


『帰ろう…一緒に』

息をしていないケイトに(酸素を送って)呼び掛けていたのは―――ガモスだった


テロップ『Blessing【SINGERS ver.A】
バックにどうぞ』


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