第88章 神聖たる導き
3日…
それだけの期間の内に、
ラスト・ブレッシングを出し、
それと同時にフローで溶け合わせ、
僅か一瞬で完成させるぐらいには……
ケイトは言われるまでも無く一瞬で出来た
それから再びそれぞれへ戻した上で、
何もダメージが残らないようにも、準備も万端に備えていた
比類なき神器、それを防具として纏っていたのもその一環でもある
まあボロボロにされたが
ケイトは「諦めんな〈七つの大罪〉がいる!!!!!」の時のメリオダスの状態に
皆も似たような格好になっていた
後は――それを繰り出す(送り出す)だけだった…皆から、全てから送られた想いも込めて―――
神国が作っていた腕時計型携帯…
その中にある思念伝達機能が、著しい想いにスパークして異変を生じた
いや…違うな……精々助けとなったぐらいだろう
皆の強い想いが、奇跡を起こした
あまりに強い想念からだろうか…
機械では、神では、処理をし切れないほどに強い想いが、相まった
その想いは――ただ一つだけ
『生きたい――』
ただここに在りたい――
その一心だった
草が、
木が、
大気が、
人が、
物が、
命が、
全ての存在が、
星中のありとあらゆる全てが、
光の粒を発して、飛んでいき、
僕達原初の魂の身へ集い、文字通り降り注いだ
それが…身を守ってくれた……救ってくれた……治してくれた…‥…
その想いも込めて、全てを込めて、文字通り…
全てを絞り尽くして、放たれた一撃だった
もうその場にいる誰も立てず、動けずにいる最中で…
最後に受け取ったケイトだけが動き、
解き放ち、送り込んだのを最後に、微動だに動かなくなった
その一撃の直後…
精霊が、終末ではなく、再生を齎す存在となりて
天へと帰って(昇って)いった
『―――ありがとう^^
―――(やっと…終われた』
ふっ
光となって…満面の笑みを浮かべて消えて行った
ケイト「!!」
ざばああんっ
ケイト「わっ」
その瞬間…僕達は、著しい波に襲われた
それがちょうど日付が変わると同時であり
以前にも言ったように…←5160ページ参照
怒号の如く叫びと共に海が雪崩のように白き壁となって地球全体を覆い尽くして呑み込んだ
そして――それは、「癌や隠れ癌」が壊した世界を、星を、文字通り蘇らせた