第88章 神聖たる導き
創世神の膜の原理は…
創世神の膜が、内にあるものを圧殺し、磨り潰し、摩耗して、寿命へと変換し、繋がれた全ての魂と存在に分配する
といった手法で、内にある魂(原初の始祖神)を除く全ての実在化を成り立たせている
内に入れるのは…耐えられるのは……
何より…内に入れても、自分の好きに消滅させたりはしない
操ったりもしない、歪めたりも好きにしたりもしない
魂の命が尽きる最期の瞬間までの全ての時間を、実在化の為に全ての自由を奪われたとしても…
何の補給も休憩も無く、魂が自我と記憶を喪う形で削られる以外に何も出来ず、削られて喪ったものは二度と戻らない中でも、発狂せずに死ぬ最期の瞬間まで続けていられる
そんな人(原初の始祖神)だから
どれだけ喪っても全てを喪っても心を強く持てる強靭な精神と、役割から逃げ出さず全う出来る責任感
ケイト『心を喪う訳じゃねえんだから
まあなんとかなるって!あっはっはっ^^』後ろ頭で手を組む
『ビキッ!!)←青筋が立つ音
あははじゃない!!!』
がんがんがぁん!!!←ゲンコツフルボッコる
『軽いわ!!!』
ぷしゅうううううう←倒れ伏したまま煙がボコられた部位から上がる
ケイト『いてててて;←頭擦り起き上がる(尻餅ついたまま)
そんな心配すんなって
大丈夫だからさ』微笑
フィン『次言ったらもぐわよ』←アンナ憑依
ケイト『何を?;』さああっ真っ青←葉憑依
空気が冷え切り硬直したのを感じる中…
辛うじて言葉を紡いで股間を押さえていた
いや、ケイト…無いよ?;元から
頭の毛を全部もいでやりなさい(じと目)
ケイト『やだあああ!!!!(涙目)
困る!!』
フィン『……;
アンナ…気持ちはわかるが…
いや……同じだね、うん;』苦笑
ケイト『項垂れる)………
ごめんね…心配掛けて
でも…………
変わらず、惚れたろ?』苦しそうに笑い、フィンを見上げる
フィン『驚愕&瞠目)!!
……
ああ…
そうだね』ふっ←瞑目微笑
ケイト『だから……
安心して、傍に居れるだろ?』微笑
フィン(それとこれとは別なんだが!!?;)
ケイト『だってさ…
どんなに気持ちも自我も記憶も全部削られても、また惚れたじゃん^^
この気持ちが無くなっても、想いが無くなっても…また……お前に惚れるよ』微笑
フィン『…‥…馬鹿
…本当に
馬鹿』