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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





「小人族の癌」が、単独で11階層から生きて帰れたのは…

初めての冒険で、少し潜ったら帰る予定を
Lvを聞き出して無理に押し進め、更にはモンスターについても間違った情報を教え、
怪物進呈する前に、予め強要して預けさせた『ケイト直々に不眠不休で呪(しゅ、持ち主を守る白呪術)を込めて作ったお守り』によるものだった
(ケイトが物を作る度に所有者固定機能を付けるようになった原因、発端でもある)


しかし……全く、知ることも知ろうとする意識さえも無かった

当時Lv.1しかいなかったデメテル・ファミリアの皆を守る為に、自らの身をも犠牲にするリヨン・リード(ケイトの義兄)の行動までをも――
最初で最後のスキル、一定時間何も使えなくなる(恩恵が無くなり魔法も魔闘も使えなくなる)代わりに『対象(パーティー単位)』の無事を確約させる自己犠牲スキル…【聖闘士の盾(セイント・シールド)】を


文字通り盾となって息絶えたことを――



デメテル・ファミリアは、亡骸を泣きながら抱えて帰還する外なかった―――あいつの想いを無駄にさせるな!と必死の叫びに効果が切れるまで上へ上へ走り続け、無事入り口まで間に合った



だが…
その諸事情を知った後もなお、「癌」は…「こちらの事情を鑑みろ」と言う……

挙句の果てには、「可哀想な事情さえあれば何をやっても免罪符となるし、笑って許してもらえるし、極悪人だと扱われないのが当たり前」と――


そう、「癌達」は皆で挙って「他者へ無理強いし続ける」ばかりか「歪めるよう押し進める」、「人の心や気持ちを蔑ろにし、人の良心(想い)を利用するだけ利用して踏みにじる有様」だった



それが「癌」だから―――「自分が人に行った仕打ち」が「消滅」という形となって返ってきただなんて思わない、「正当化し続けてその事実(過ち)から目を背ける」から



原初の神々『「人を見てない」から
どうあっても無理

出来るようには決してなれない』


らしい

原初の神々(創世神)曰く――



『138億年もの記憶』←1100ページ参照
あの時点では――そこまでに削られ切っていた

自我が、記憶が、共に―――


だからこそ……飲まれずに済んだ

同じ存在だから、分かり合えるから、自然と溶け合えた
ひとつの存在として―――――



原初の始祖神として――――――


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