第88章 神聖たる導き
ケイト「ごめん…
本当にごめん……」
ぽろぽろと涙を零しながら、呟いた
フィン「君にとっての価値を、押し付けるな!」
それじゃあ「癌」と同じだ!
と中身(想い)が伝わってか、頻りにこくりこくりと頷いた
本当に反省しているのが見て取れた
それだけじゃない…
ケイト『本当にありがとう』
中身も体も、どちらも…その『想い』は同じようだった
ケイト『どこが痛いのかもわかんないんだっ
心配掛けたくない
それで少しでも
減ってしまう方が…
耐えられない!!
やりたいこととか、したいこととか、いっぱいあるのにっ
それを邪魔して
幸せじゃあなくって
苦しくさせてしまったらって
そう考えたらなんにも言えなくなって』滂沱
その言葉を聞いた瞬間、ある光景が浮かんだ
大丈夫だ^^
そう笑う、いつもの君の姿が…
滂沱の涙をボロボロボロボロ絶え間なく流し続ける、今目の前にいるケイトと……
ケイト『何を言ったらいいかもわかんなくって!!
でも…でもっ!(ひっく)
納得させる為にはああ言うしか、ああ思うしか、無いんだっ!!
無いんだああああああああああ!!!
わあああああっ!!』
今度はケイトが泣き崩れてしまった
原初の神々が気を遣ってか、時間を止めてくれている
聞こえていたのは…どうやら……僕ら次期原初の神々だけのようだ
僕にしがみ付いたまま離れず、慟哭を上げること数十分…
ごめんね、ごめんね
ありがとう
その言葉と共に一呼吸置き、止まらぬ涙を必死に拭ってから…
深呼吸して、落ち着いてから放たれた言葉、説明が下記の通りだった
ケイト『傷を自覚すると、痛みが増すだろう?
…(俯く)
それと同じだよ
実在化の痛みは、魂を削ることで付き続けている無数の傷は、生半可な痛みじゃない
それこそ……言葉では形容し切れないほどの……
辛いんだ…痛いんだ……心も、体も…魂も…霊体も…ありとあらゆる全部がっ!!!←強く瞑目し胸を左手で押さえ握り締めながら涙する
どこがどうとか、言えないぐらいに―――っ』涙を零す
アスフィ『そんなに辛いならいっそ
ケイト『全部消えるだろう!!?
それで…皆がどうかなる方が嫌だ
好きにしていい訳なんかあるか、あって堪るかよそんなこと!』震え泣き
リヴェリア『平行線だな』腕組み嘆息