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Unlimited【ダンまち】

第88章 神聖たる導き





気付けば…体が動いていた

原初の神々として役割以外の全てを引き継いだのもあってだろうか…
僕自身にも聞こえていた、届いていた


だから……無性に、腹が立った…

そう思わせてしまった自分にも
そう思ってしまったケイトにも



フィン『君は…
何も守れていないと言ったね?

それは違うよ。


少なくとも…僕は…ロキ・ファミリアは…世界中の皆は、君に救われた。
守ってもらったんだ!!!(かっ!!)←目を見開き涙を潤ませる

死ぬはずだった運命も!!←リーネ達が死ぬ場面(本来の世界線)が映る
消えるはずだった定めも!!!←アイズもティオナもリューも消えて行く場面(本来の以下略)が映る
世界ごと全て消えて無くなるはずだった虐殺からも!!!!←主犯格の癌(ベル)が世界ごと全てを消して笑う姿が映る

守ったのは君だ!!!!!!!!!!!!!


←項垂れ、拳を下ろしたまま強く握り締め、声ごと震わせながらも必死に言葉を紡ごうとする

守られる資格が無い?
愛される資格が無い?
誰が決めた?

そんなことは誰かが決めていいものなのか!!!!?
決められるものなのか!!!!!!!!?
そんなことあって堪るものか!!!!!!!!!!!!!!


君を貶めているのは、他ならない君自身だ!!!!!!!!!!!!!!

君が、君を、傷付けるな!!!!!!!!!!!!!!
君を侮辱するな!!!!!!!!!!!!!!
君がしたことを、馬鹿にするな!!!!!!!!!!!!!!

君を愛することを、守ることを…してはならないように、されないのが当たり前だなんて言うな!!!!!!!!!!!!!!


僕は…僕は……(震)
(ぽとっ)←肩を震わせながら涙を滂沱のように落とす

君が好きなんだ!!!!!!!!!!!!!!
世界中の誰よりも!!!!!!!!!!!!!!
何よりも!!!!!!!!!!!!!!

君だから…っっっ!!!!!!!!!!!!!!(ひっく)
守りたいんじゃないか!!!!!!!!!!!!!!』


そのままその場に泣き崩れ、膝から崩れ落ちた

地面に覆い被さるように咽び泣く僕に…
ケイトは…ケイトも…涙をボロボロと零しながら、謝った

何度も何度も謝った


僕の肩を擦りながら、背を抱き締めながら、何度も…何度でも……

そして――最後に言った



愛してると―――


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