第87章 神化(しんか)
アスフィ「ケイト…何故…黙っていたのですか…
いえ…決めたのですね…
兄の心に、想いに、応える為に…
そう出来る人間と示す為に、そう在りたいからと、あの世で胸を張って会いたいからと……
兄の心を、想いを、無下にして、平気でいられる人となりたくなかったから――(涙)←一筋涙が落ちる
あなたの想い…今なら……痛い程にわかる(ぎゅっ)←拳を握り胸に当てる
あなたは……本当に優しい(美しい)。
誰の心も、無下に出来ず、自分の心に蓋をして、それと戦うことを選んだ。それも迷わずに…
殺してしまいたい心とも、首を墓前に供えたいと願う想いとも…そんな……自分善がりな欲望と、願いと…
だからこそ…貴いのです(ぽろぽろ)←涙が双眸から落ちてゆく
だからこそ……―――(ぐっ!!!))←拳を強く握り締める
守りたいんじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!」慟哭(泣き叫ぶ)
ぽおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!←アスフィと火の精霊神界にある『神字』が呼応するように発光する
アスフィ「え」
ぱあああああああああああ!!!!!!←目前に『神字』が現れ『術式』と形を成す(変える)
その瞬間…『神字』が『術式』と姿を変えて、アスフィの目前に現れ、魂の中へと吸い込まれて行くように入っていった
今ここに――原初の廃棄神の『術式』が、『神格』となりてアスフィの中に宿った
テロップ『ドドンッ!!!!!!!!』太字!!!!特大!!!
時は少し遡り
始祖神「無駄が多いから変えておいたよ!!」ふんすふんすっ!!
ケイト「おおおお!ありがとう!!
通りが全然違うよ凄い!!」
始祖神「えっへん!!もっと褒めて!!」もっと褒めていいのよ!!オーラ全開
ケイト「ありがとう!大事にする!」
そして――一閃をウィービングに押し留めて、蒼榮斬と同じ要領で放つ『神榮斬』が完成した直後のことだった
アスフィ「守りたいんじゃないですか!!!!!!!!!!!!!!!」慟哭
ケイト「キーン!!!)!?
何…←アスフィの方へ振り返る
!!?」瞠目驚愕
原初の廃棄神が寄越した理由……
それは…
『貴さ』を…『中身』を…『重んじるべき心』を…見定めたからだと言う
アスフィ『炎穰(えんじょう)』廃棄神憑依
銃(神器)を構えるその姿は――王族たる高貴さを兼ね備えていた