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Unlimited【ダンまち】

第87章 神化(しんか)





「癌」と「隠れ癌」は、「『全て(清浄な存在)』にとっての仇(かたき)」

それは…今世であれ、どの世代であれ、決して変わらぬ、覆せないもの、『理(ことわり)』


だから……根絶させなければならない…二度と、同じ過ちを繰り返させない為にも―



あの悲劇を現実にする訳にはいかないのだから――『二度と!!絶対に!!!』←原初の神々曰く



ケイトの魂がくすんでいる…

生気を失っている
もの思いに沈んでいるようにも見える


「癌」と「隠れ癌」は、ここまで好き勝手に大事な人達を蔑ろに扱い、命を捨ててまで大事にされたにも関わらず無関心を貫き、犠牲を無心し続ける始末=「無責任」

しかし…
そんな存在(「癌と隠れ癌」)であれ、消えて欲しくない、死んで欲しくないと願ってしまう

その本質を突いて…平常心を失わせ、洗脳を施して、いい人という思い込みを植え付けられた



そう思うことは正しいのだと…そう思いたい心を、良心を利用されて、逆手に取られて…蔑ろにされ続けられる――永遠に…「癌」が、「隠れ癌」が、己の意志で…「癌」と「隠れ癌」が消える最期の瞬間まで



ケイトがそのことをようやっと理解してか…
どこか心ここに非ずのような沈んだ面持ちでいた

上の空に見える


しかし…ちゃんとやり取りが出来るのは……『他者を重んじ思い遣る心』あってこそだろう



「癌と隠れ癌」の思い遣りの心は見せ掛けだけであって論より証拠、現に大事にしてくれた人達には蔑ろにするばかりかその犠牲に対し無関心を平然と貫き続けている



メアリー王妃「ケイトさん、アスフィのこと、どうかよろしくお願い申し上げます」笑い掛け両手を取る
ケイト「勿論です。幸せにします」真剣な表情で頷く

己よりも何よりも他人、それだけでなく…
大事にしてくれた人達への誠意、礼儀として、大事にしようと、何よりも重んじようとしてくれるのだから……

それが…『本物(創世神)』たる証なのだから―――


思い遣ってくれた相手へ、見ること、思い遣ることとは…
尊重すること、礼を尽くすこと、自分に出来ることで思い遣りを返すこと
恩返しとも言える

それを互いに自然と出来る関係を、信頼と呼び、対等と言える



どちらかが一方的にたかり続ける関係を、信頼とは、対等とは、決して呼ばない…それこそ「癌」であり「隠れ癌」だ


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