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Unlimited【ダンまち】

第87章 神化(しんか)





ほんの一幕…

それだけでわかる


伝わってくる



互いに…どれだけ大事に想い合っていたのかを



それぐらいに…当然のことのように、気に掛け合っていた

大事にし合っていた
想い合っていた


実の家族のように―――



初めて大事にしてくれた人だから



糞野郎にレイプされた時も…すぐに事態を把握し、しっかりとケアを怠らないでいてくれたから

だから……
大事だったんだ…


お母さんの次ぐらいに、大事だったんだ…

じっちゃんと同じぐらいに、大事な存在だったんだ



ケイト&リヨン『^^』

何度も笑い合った
泣いている所に、幾度と無く寄り添ってくれた

慮ってくれた、見てくれた、優しくしてくれた、歩み寄ってくれた


大事な家族だったんだ――家族そのものだったんだ―――



それをぶち壊された



仕返しすべき悪(冒険者)として―――中身も見ずに、ただ自らの為だけに、リヨンの人生は終わりを迎えさせられた、それも人為的に…小人族の癌の手によって……



怨むのも憎むのも当然だ、許さないのは当たり前の権利だろう

そこへ許せと言うのならば逆に聞きたい
君は…誰よりも大事に想っている人を、悪として殺された側に立った時…人から許せと言われて許せるのか?

そんな半端な想いじゃないから…そうなっているんだろうに


もし逆に、癌が同じことをされたのであれば…
癌は同様に悪としてその人の最も大事な人を殺した上で、「許せよ!!?お前がしたのはこういうことだよな!?」と言うだろう

人にされて嫌なことはするな、盲目にも限度がある


思慮も配慮も目も何もかもが足りてないし皆無と言っていい…
それが癌の特徴なんだろうが;

人や周りに対して無関心が過ぎる。この一言に尽きる;←腕組嘆息


初めて出会ったアマゾネス、初めて優しくしてくれたルーカを殺す下地を作ったばかりか、癌達を守ろうというその良心を蔑ろにして殺した「ヒューマンの癌」
初めて優しくしてくれたヒューマン、それを優しく接してくれたにも拘らず悪しき冒険者として荷物を盗んで怪物進呈をし殺した「小人族の癌」
初めて出会った女神、優しくしてくれたフォボスという神様…それをこの世では二度と会えなくした、死に至らしめた元凶「クロッゾの癌」

「癌のファミリア」全てが…今世に置ける仇(かたき)だった


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