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Unlimited【ダンまち】

第87章 神化(しんか)





二重目の膜
・胎盤(内にある魂を削って、削り出した『自我と記憶』を内にある魂を除く全ての寿命と光へと変換して、内にある魂を除く全てへ送る)
・原初の神々界においてのみ拘束(内にある魂の『全ての自由と時間』を対価に、内にある魂を除く全てに『自由と時間』を与える)
・一体化(内にある魂と一体化している為、どうあっても切り離せない。分体を作っても付いてくる、どこにいても光を発し続けている為目立つ)


『実在化』とは――『『原初の始祖神』そのものが自ら魂を削って『自我と記憶』を犠牲にして生み出した『寿命と光』を、『原初の始祖神を除く全て』に与える行為』を指す



痴話喧嘩が続く中、今度はアスフィの母が「今日は神化の祭りよ!」と騒ぎ立て出して…それを見て笑うケイトからある過去が見え、伝わってきた



ケイトが7歳の頃…
鉄の調達で、ラキア王国に居たフォボスがヘレイオス街へ来たことがあった

その時、初めて鍛冶を教えてもらった
実際に触れて、見せてもらって、その許可をくれた

研師(とぎし)に向いているかもしれないね
と乱暴な口調で、乱暴に頭を撫でながら言ってくれた


フォボス「大きくなったらラキアに来な。
口利きしてやるよ」

見込みのあるガキを見つけた!
そう、乱暴な手つきで頭の上に手を置いてポンポンっと置いてくれた

心底嬉しそうに笑って…自分のことのように怒ってもくれた

それが嬉しかった
心底嬉しくて、喜ばしくて、堪らなかった


鉄の調達というのもあって、ヘレイオス街でまだ誰にも知られていない良質な鉄が取れる穴場を教えた
精霊から教えてもらっていたが、何度も殺されたり酷い目に遭わされ続けていたこともあって言わずにいた場所だった

その取引の際、条件を付けた


お金は要らない、鍛冶を教えて欲しい


お金なら糞野郎に取られる、だが…技術なら取られない
そう判断してのことだった


お陰で、ヴェルフィンに引き取られるまでの間
鍛冶の知識を身に付け、次の動きや手順を把握していた

それによって…記憶を失ってもなお、オリハルコンからパイオニアという変形武器を精霊達と力を合わせて作り出すことに成功していた

それ程に…染み付かせる程に、させてもらえたから……



お母さんへの説得も込みで…(ついでにこの頃、糞野郎はいつも通り痴漢で長期逮捕されていた)


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